学校へ行ってみよう その2
無人の昇降口をそそくさと通り、教室まで廊下を全速力で走っていると、光は高校二年生だから二階で別れた。
俺は三年C組の教室のドアを勢いよく開けた。
「ただいま!」
…………
俺たちよりも足の速い公平が、ポツンと教室の中央に立っていた。ポカンとしている顔だったが、次第に呆れ顔に変化した。
学校の先生は、教壇にいるにはいるんだが……席に着いているクラスのみんなは欠席が目立った。
さすがに、みんな遅刻というわけじゃないな。
うん。そうだろう。
いつも遅刻ギリギリ当番は公平だけと決まっていた。
先生も周りの生徒たちも夜中だというのに、普通に授業が始まった。みんなはどう思っているんだろう。この夜を……。友達の公平や鈴木、橋本も……。普通に授業を受けていた。
昼休みに公平に聞いていみることにした。
「はあ! なあ、お前。今日に始まったことじゃないだろ?!」
「え……?!」
「ほら、お前。いつも夜景が観える都会が好きだって、この前言ってだだろ。それと、屋台が一番好きだから、夜のしんみりした祭りは最高だって……今度、一緒に遊びに行こうって、言ってたじゃんか」
「ほえ?!」
「まあ、寝ぼけているのは、わかってるんだ。何たって、お前のおじいちゃんとおばあちゃんが……特にお前たちには良い人だったしな……あまり寝ていないんだろ?」
「うん?!」
おじいちゃんとおばあちゃんが……一体?




