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再び学校へ行ってみよう その6
でも、走りながら気がついた。向井さん……一体どこを探せばいいんだ?!
よし、まずは何もわからないから向井さんの家へ行ってみよう!
約5分ほど走ると俺の家にたどり着けた。はて? 向井さんの家は……そうだ! 向かいにあるんだった!
「すいませーん……」
赤い屋根の二階建てで、砂利の地面の脇には植木鉢がたくさんならんでいた。俺は向井さんの家の呼び鈴を鳴らしてみる。おじさん以外の人がいるはずだ。そうだ! 奥さんがいるんだった!
玄関を開けたのは、……向井さんだった。
おばさんじゃなくて、当のおじさんの方の…?!
「やあ、影洋くん。学校どうしたんだい?」
「うぎっ…??」
「あれ? そんなに汗を掻いて大丈夫かい? 家で麦茶でも飲む? それと、光ちゃんが駅の方へ急いで走って行ったよ。学校で何かあったのかい?」
「いえ……俺、今から学校行かないと! それでは! 失礼しました!」
自分でもマヌケなのはわかっている。
けど、決して、バカじゃない。
けれども、もっとマヌケな目にあっている。
俺のカンが正しければ……。
内通者が確実にいて、そいつは……。




