再び学校へ行ってみよう その4
「まだ間に合う! まだ間に合うぞ! 全然勉強してないけど! まだ間に合うぞーーー!」
書統高校まで急いで走る。
林道の登り坂を上がっている途中で、かなり多い大量の影の集団が行く手を遮った。
うぎっ! いつの間にか囲まれているし!
俺の影が呼んだ刺客か?!
それとも、内・通・者?
「うん? どうした?」
後ろから突然声を掛けられた。
それも知っている声だ。
「公平!! 今は緊急時なんだ! 少し手を貸してくれ!!」
不良の公平はとても強い。
喧嘩だと我流だが一目置いておくほどだ。
急に、水滴が空から降ってきた。
雨だ。
「オウ! そういうことなら、……久々の喧嘩をしてやるゼ!」
ツッパリカットの似合う公平はゴキゴキと首を鳴らし始めた。
影たちが少し後ずさった。
よし! これなら……!
あの恐ろしい先生を怖がらないのは、クラスで公平だけだった。
「ウラ―! いくぞーーー! 試験に間に合わなかったら大変なんだーーー!!」
俺は心影流を構えた。
影の集団がじりじりと俺を、囲むかのように、にじり寄る。
影の集団の囲いが、丁度いいところまで狭まると、こちらがすぐに踏み込む。
「人数分の隙があったぜ!!」
俺は目を瞑って、舞だし。そして、言い放った。
「心影流奥義!!」
舞うような動きで、それぞれの影の喉に貫手を繰り出していく。
貫手が当たった影から、即座に昏倒していった。
俺は更に舞った。
この舞を舞っている間は誰も近づけないし、舞に翻弄されて喉ががら空きになるんだ。
俺が目を開けて、舞を止める。
すると、周囲の影たちはことごとく昏倒していた。
「う! 相変わらずに強いな……。お前……」
公平は得意の強めの握り拳を使った。
なんでも、握力が60キロもあるんだそうだ。
ゲームセンターのパンチングマシーンで、300キロ?だしたとかで、遥か昔から自慢しているパンチだった。
数分後。
あれほどいた、影が、あっという間に全員倒れていた。




