再び学校へ行ってみよう その3
確か……影に殺されたはずの俺の父さんの椅子だ。
昔、我が妹があんまり寂しいからと、父さん用と母さん用の椅子だけをキッチンテーブルに置いていたんだ。
へ? もしかして? この椅子の上に陽だまりの刃があったのか??
それとも、陽だまりの刃を使う人? 達人がいたのか?
冗談だろ?
それに、俺の父さんと母さんは影に殺されてしまっているからな。
うん?
影に殺されてしまった? 俺の影に??
一応、座ってみるか。
俺は父さんの椅子に座ってみた。
……何も起きない……。
うーん。埃っぽいなあ。
その時、キッチンが激しい光に包まれ、美しい女神様が中空に現れた。
「影洋。よくやりましたね。あなたが次にすることは、影の王国へとまた戻り陽だまりの刃を守ることなのです。そうです。陽だまりの刃は二つあるのです。ここは一応、表の世界ですが。影の王国の勢力……つまり、影たちの活発な活動によって表の世界の住人も、中身はすでに影の住人に乗っ取られてしまいました。もう表の世界の住人はどこにもいないのですね。影が二つの世界を支配することはありませんが、表の世界をあなたの影が支配すれば二つの世界を支配されたのと同じことになるでしょう」
「うぎっ! 女神様!! つまり、俺の影や影たちの最終目的って……俺たちを乗っ取って、俺たちに成りすますことなんでしょうか? あと、一つよろしいでしょうか? 俺の影……は、俺の父さんを殺してしまったのでしょうか?」
「そうなのです。あなたの影の最終的な目標とは、表の世界の住人を乗っ取ることになります。それは完全な表の世界と影の世界への支配です。それに……あなたの父と母は、大丈夫です死んではいません。ですが、もう影に乗っ取られていることでしょう」
「うっぎーーー!! そんなことを!? 俺の影が!! あ! もう20分も経っている!? すんません女神様! 俺、戻ります!!」
俺は俺の影と妹の影を、念のため影斬りの刃で斬った空間から地の底へと落とした。
さあ、学校へ行こう。




