再び学校へ行ってみよう その1
本当の表の世界……俺の知っている。いや、いた世界はどこへ行った?
友達の公平に恵さんに杉崎に……。
なんでだ……?
俺はいつも通りの生活に戻っていた。
妹の光と学校通いに、平和な日常。
昔の俺の生活を忘れてしまえば、ここで普通の生活ができるんだ。
でも、なんでだ……?
ここは本当の表の世界じゃないんだよ……。
「おにいちゃん。前は表の世界では友達と楽しかったけど、今は別人になった裏の世界か表の世界かの友達とも楽しいんだよ」
我が妹は今の学校生活を受け入れつつある。
俺だけ違和感が残っているんだ。
それも大きい違和感だ。
それはそうとして、今日は歴史の試験だった。
赤点は確実だから、このままだと怖い先生に怒らられるだろう……。
二時限目の数学の授業中に何気なく教室の隅を見ると、陰キャの杉崎がいる。
カリカリとノートに黒板に書かれた難解な数式を書き映している。
杉崎って頭良かったっけ?
歴史の試験前に勉強教えてもらおうっと……。
俺の席は教室の中央にある。
と、突然。
西側にある窓から神々しい光が照射された。
「影洋。すぐにあなたの家に行くのです! そこにはあなたの影が守る陽だまりの刃があります! その勝利のチャンスを守るのです!」
やったー! 女神様だ! 心配したぜ!!
だけど、机から立ち上がり俺は叫んだ。
「あああーーー!! 女神様! 有難やーー! でも、今日はこれから歴史の試験なんです! 先生怖いんです! 色々と女神様に聞きたいんですけど……と、とても怖いんですよ!」
「影洋! 先生を恐れてはいけません! さあ、恐れを打ち負かして行くのです!」
「……あざす!!」
俺は妹を残して、書統学校から家にとにかく突っ走ることにした。椅子から立ち上がると、そのまま廊下に出てから昇降口まで突っ切る、階段を嵐のように駆け下りたら、サンサンと昼間の光が降り注ぐ外へと走り出した。
「陽だまりの刃というのを守れーーー!! 先生が怖いから早く行って帰らないとーーーー!! 試験まで間に合えーーーー!!」




