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近所をもっと調べてみよう その9
「なあ、杉崎。ちょっと聞いてもいいか? この前の俺って、どんな様子だった?」
「? ほんとに打ちどころ悪そうね。別に普通だったわよ」
「じゃあ、ごめん。いつ頃だった?」
「うーんと、五日前よ」
「うぎっ! もう遅いかもな……俺が混乱していなかったら……」
「そうね、早く病院行ったほうがいいわよ」
陰キャだった杉崎は、普通の明るい女の子に変化していた。
「そうだ!! 杉崎! もう一つ聞きたい! 心影山ってどこにあるんだ?」
「多分、あんたがこれから通う病院の傍よ。ここから近いじゃない。心影山って学校の向こう側に聳え立っているから。見てないの学校以外?」
「そうか! ありがとな! じゃあなー!」
俺は学校の方角へと駆け出した。
「お大事にーーー!!」
ホームセンターから杉崎の声が聞こえた。
そうか! 影の世界にしか心影山はなかったんだな。




