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一方通行  作者: 桜山歩
1/1

他人に興味がない彼のお話

学生時代をなんとなく過ごしなんとなく彼女を作り

勉強が苦手な為高校を卒業しなんとなく就職した。

学生の頃アルバイトを始めて気付いた事がある。

僕は容量が良い

就職した会社は大手運送会社で入社した理由は頭を使わなさそうだから、と言う理由であった。

やってみて意外と頭を使うな。とは思ったが僕の能力ならすぐにこなせた。

2年ほど経過して僕は交通事故を起こした。

相手方の過失が大きく被害事故という扱いで処理がされたようだ。

なんとなくづくしな僕の人生だ。

なんとなくで辞めてしまった。

その頃彼女とも別れた。

どうしようか、、

まぁどうにかなるか、、

とりあえずバイトで食い繋ごうと考えた。

この僕がフリーターだ、社会に出て持ち前の能力で

すぐに出世するだろうとあまりにも甘い考えを持っていた自分が情けない。

こうやって人間どんどん転落していくのだろうと自分の立場を客観的にとても冷静に見ていた。


生きていけるだけの収入が得られるアルバイトを探したどり着いた先はパチンコ店のアルバイトだった。

まだ雪の少し残る春先

初めての出勤、少し緊張していた。

世間的にはあまり印象の良くない業界だ。

どんな人が働いているのだろう。

良い意味でぼくの期待は裏切られた。

少なくとも一端の従業員はとても世間的な人たちばかりだった。

一通り挨拶を済ませたところで遅番のスタッフが出勤してきた、二交代制のようだ。

彼女を初めて見た時不思議な感覚だった。

見た目もそこそこ。話も上手かった僕は異性に不自由したことがなかった。

特定の異性に感情を入れてしまういわゆる恋とか恋愛とかいうものは経験がなかった。

寄ってきたのは誰でもいい。好きでもない人とを結婚をしてそこそこな家庭を築いていくものだとおもっていた。

彼女の見た目は僕より四つか五つ目上くらいか、そのくらいに見えた。

後から聞いた話によると、今年で二十歳の僕とは一回り近く離れていたようだ。

ショートヘアで伊達眼鏡のようなおおきなメガネをかけとても小柄な彼女のことがなぜか気になった。

結婚しているのだろうか?

アルバイトなのか社員なのか?

話に聞く恋愛というもの程ではないが

初めて異性に自分から興味を持ち、恥ずかしくなり

怒りに近いものを感じた。


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