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わたしはお兄(姉)ちゃんがいる限り死にません

とりあえずお兄ちゃん(仮)ぺてたぺたまわしてから、ギュッと抱きしめます。


「なにするんだよ、はーなーせー、はーなーせー」


お兄ちゃん(仮)わたしの胸の中で暴れます。

むむっ! こ、こりわ!!


「間違いありません! この反応! この抱き心地! この香り! 間違いなくお兄ちゃんです!」


「むーう! ふん! 変態なほのかなんて知らないもん」


あらら、お兄ちゃん(本物)がすねてしまいました。

でも、すねてる姿もかわいくってずっうーと抱きしめていたいです。

現在進行形で抱きしめてますが。


「ふわああああぁぁぁ……最高です……このまま死んでも良いくらい……ハッ!! もしかしてここは天国ですか!? わたしもう死んでますか!?」


「わわわ、そんなことないよ! ほら! ほっぺた引っ張ると痛いでしょ!」


お兄ちゃん(お姉ちゃん?)がわたしのほっぺたをビヨーンと引っ張ります


「じぇんじぇんいたふないれふぅ」訳:全然痛くないです


「え、うそ! ほのかしっかりして現実世界に戻ってきてー!」


わたしの体がガクガクさぶられているのがわかるけど、もう幸せすぎて……


「もう、わたし死んでもいいかもぉ~」


「ほのか! 戻ってきて! 死んじゃいやだ!いやだよぉ……」


そしてそのままわたしの意識は闇の中に落ちてゆきました。



・・・・



「はっ! まさかの夢落ちですか! そんな投げやりな設定なんて作者が認めても、このわたしが許しませんよ!!」


「うわあああああん!! よがっだよおおおお! 本当に、本当に死んじゃったんじゃないかって、このまま寝たきりなんじゃないかって心配、したんだから……。でもよかった、ほのかが、ほのかがまた目を開けてくれて」


涙を流しながら、ニコッと笑うお兄ちゃん……。

最高です! わたしこういう展開はオーケーです! むしろ、ウェルカムですよ!!

神様、仏様、作者様ありがとう!!


「ごめんね、心配かけて、お兄ちゃんを泣かせちゃった……わたしは死なないよ。お兄ちゃんがいる限りずっと」


泣いてたお兄ちゃんをギュッと抱きしめるとわたしの胸にすっぽりと収まるこの! これが! 素晴らしいんですよ!

ええ、分かりますかねこの感じ、一言では言い表せませんが、あえて一言で言うと「かわいい」です。かわいいは日本の素晴らしい文化ですよ。

そういえば、さっきわたしが言ったセリフ、なんか告白みたいでしたね!?

いやそんな下心とかないんですよ?いやなれたらいいなぁなんて日々妄想してますけどっ!

いやあ、お兄ちゃんがなんて答えてくれるのか考えると心臓が! ドキがムネムネします! それだけわたしがテンパッていると理解してください。

あれ? そういえばお兄ちゃんに抱きついてるのに暴れませんね?

お兄ちゃんの顔を覗き込むとスヤスヤと寝息をたてて寝ていました。

いつものお兄ちゃんもかわいいですが、寝ているお兄ちゃんもかわいいです

お兄ちゃんをベットに寝かせて、わたしは起き上がろうとするとお兄ちゃんがわたしの腰に手をまわしてがっちりつかまえられてしまったので、お兄ちゃんと一緒にベットに入りました。


「おやすみ、お兄ちゃん」


さっきまで寝ていたのにわたしも眠くなってきて、そのまま眠ってしまいました。

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