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第七話 バスの中

あの後俺は嘉織と家に帰ったが・・・その後が大変だった!


声を掛けて来た男が実はキャッチセールスだと同僚から聞いたらしい・・・


俺はやっぱりな・・・と、思っていた。


そこから嘉織の夜泣きが始まった!


夜中まで泣いて・・・寝た!


そして次の朝になり嘉織は何やらゴソゴソ支度をしていた。


服装もいつものスーツ姿とは違い、ラフなトレーナーにジーパンだ!


そして俺をいつものピンクのリュックサックに入れると、もうひとつスポーツバッグを持ち部屋を出た!


勿論しっかり鍵を掛けて。


俺は夜中まで嘉織に付き添っていたのでおぶられている振動が心地よくなり寝てしまった。


そして次に目を覚ましたのは・・・バスの中!


しかも観光バスの様だ!


はっ!嘉織は?


俺を抱いてる手の感触がある・・・・


俺が安心した次の瞬間!


俺は抱きあげられて今まで抱いていた人の顔と目があった!


【ジョー】「誰だあ!貴様はあああ!!!」


俺を抱いていたのは見たこともない女だった!


髪はセミロングくらいでクルクルしている茶髪だな・・・


顔は化粧が濃い!


見た感じ美人だが・・・33歳くらいかな?


【嘉織】「先輩~、そろそろジョーちゃん返してくださいよお!」


嘉織が俺の前の席の上から体を乗り出している。


【先輩】「ごめんごめん、ジョーちゃん可愛くてつい・・・」


【男1】「次僕に抱かせてよ~」


【男2】「じゃあ次俺な~」


【女1】「あたしも抱きた~い」


【男3】「私もいいかな・・・」


【女2】「私が一番だら~」


おいおい!何人居るんだよ!


俺は何故こんな所に居るんだ!


そんな事を考えてると、俺は男の手に渡された!


【男】「うわ~変な顔!」


俺は男に呪いをかけた!


【ジョー】「死ね~!死ね~!死ね~!」


急に男の顔が青くなった。


【男1】「僕・・・もういいや・・・」


【男2】「次俺だぞ!」


男2が俺を持っていったが男1と同じ状況になり、また次の人に渡された!


その時嘉織が俺を救出に来てくれた!


【嘉織】「もうダメ!ジョーちゃんは嘉織だけのジョーちゃんなのお~」


嘉織は俺を抱くとプンプン怒りながら席に戻った!


嘉織に先輩が話し掛ける。


【先輩】「つ~か普通社員旅行にぬいぐるみなんて持ってくるかねえ~」


【嘉織】「ぬいぐるみじゃないもん!ジョーちゃんだもん!」


悪い・・・嘉織が幼い子供に見えてしまった!


【男1】「友加里先輩!それが嘉織さんのいいところ何ですよ!」


男1何故そこまでムキになる?


【友加里】「おっ!藤田、お前何ムキになってんの?もしかして嘉織の事・・・」


【嘉織】「えっ!」


嘉織もビックリしてるな・・


藤田は席から立ち上がった!


【藤田】「違いますよ!何を言ってるんですか?僕はただ、同僚として嘉織さんを好きだと・・・・・あっ! 」


結局好きって言ってんじゃねえか・・・


【友加里】「そうかそうか、藤田が嘉織の事をね~」


この友加里という女もかなりSっぽいな・・・


藤田は顔を赤くして座席に座り下を向いている。


嘉織は・・・ポテチを食べている!


さすが嘉織!


【女1】「友加里先輩!今から何処に行くんですか?」


前の座席から女1が覗きながら言ってきた!


【友加里】「何だ?和美しおりをちゃんと見てないな!次は早霧牧場だよ」


【和美】「すいませ~ん」


和美はまた前を向いた!


どうやらこのバスは静岡県の富士宮市に向かっている様だ・・


テレビでたまに見た事があるぞ。


今の俺の視界は下を向いている藤田しか見えない!


俺達の座席から通路を挟んで真横だからな。


藤田の容姿は、黒い普通の髪型、貧弱な体、背も小さい・・・・どう考えても嘉織には、ふつりあいだな!


バスはついに、早霧牧場に着いた!






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