2話
「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぉ……………あははははあははは、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、、、、きゃっほーー!!まぁいっか!!ダメダメスクールライフ満喫計画!友達作らないのがダメダメスクールライフの掟!!きゃっほーー!!!ホントオワター!!」
入学式前日の夜。私はよくわからないテンションに振り回されていた。もちろん、何も覚醒剤など飲んでいない。机には大量の本と菓子、床には脱ぎ散らかした服と、少年漫画。これを母親に見られてらただでは済まないと思う。
なぜこの世に学校、友達というものが存在ふるのだろう。そんなものなければ今の私はこんなテンションではないのに。
私の肉体の心は疲れたらしく、ベッドへ自然と足が動いた。ボフっと音を立てるベッド。私の目には、なぜか悔し涙が浮かんでいる。昔愛用していたクマのぬいぐるみが、寂しそうに角で表情を変えていた。
窓から月の光が差す。
「月はいいなぁ……ひとりぼっちでも、皆から愛されて、この世に必要な存在で」
私も、月みたいな存在になりたいとつぶやいてみても誰も返事はしてくれない。
私は、自分を中学生のスタートラインにするために、シャワーを浴びに脱ぎ散らかれた服を踏んづけた。
シャワーから上がり、私の心はスッキリしていた。
今夜は早く寝れそう……いやいや、あんな冒頭のテンションだ。寝れるはずがない。
そう思い、制服に香りをつけ、深い眠りに落ちた______。