物語の前に
誰か私に、友達をください。
上の部分を読んでわかるように、私には友達がいない。作れない。
そんなの性格を変えたらいいだけだろ?と思う人もいるとは思う。けど私は、今の私で友達を作りたい。無理ですが。
やはり、小学校の1番責任がかかる5、6年生で、不登校になってしまったのが悪いのだろう。
物語が始まる前に、不登校になってしまった理由を説明しておく。
今から2年前、私は小学校5年生であり、その頃はまだ友達はいた。7月のプール学習が終わり、8月の夏休みが過ぎ、10月の運動会が幕を閉じる____。そして地獄はやってきた。 学年ごとに発表する、『劇』である。そのときの担任が、やけにうるさい音楽重視の担任で、2組も熱血な女教師だった。別に去年までは先生も少し甘く、許してはくれた。だが今回は、嫌な教師×2と、『高学年なので高学年らしい劇にしましょう(教師の合言葉)』を突きつけられる。私は行事には燃えない派だったので、余計にストレスが溜まった。練習をして行くうちに、よりよい感情を求められ、声の大きさ、姿勢も指摘される。それに耐えられなくなり、本番前日から、学校を休んだ。母親は私を諦めたおかげで、2年も不登校になった。そこから、じわじわと友達が消えて行ったのである。
だからこの中学校生活で、友達、親友を作りたい。