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夜の庭園で昔話と未来の話を



二年半前の出立の際に、交わした約束。



『そんなに緊張してどうする。お前なら大丈夫だ』

『し、しかし、野党との小競り合いならともかく、大規模な暴動の鎮圧は初めてで…』

『誰にでも初めてな時はある。俺も最初はそうだった。だがなシュイ、お前は俺の副官だ。俺には実力のない者を副官に据えて飾る趣味はない』

『隊長…』

『まあ心配するな。といっても部隊長が腰抜けユースタスではな…。10日間で鎮圧できない場合は俺たちも後発で現地に向かう。それまでの辛抱だ』

『は、はいっ!!隊長たちが合流するまで頑張ります』

『その前に鎮圧して帰ってこい。なんだ、まだ緊張しているのか?』

『ですが…隊長と離れて遠征に行くのは…やはり不安というか、落ち着きません』

『なんだそれは、俺は精神安定剤か』

『むしろ不安定剤ですよ…私がいない間にサボらないでくださいね』

『むっ……努力はしよう…』

『まったく、隊長ときたら…。仕方がありませんが、後はよろしくお願いしますね。それでは行って参ります』

『ああ………………』

『………』

『…………待て、シュイリュシュカ!』

『は、な、なんですかいきなり』

『いや、ああ…油断はするなよ。お前の勘が警鐘を鳴らしたら撤退しろ。その感は正しい』

『は、はい!』

『あと、もしだ。もし……くそっ、俺が緊張してどうする!…シュイリュシュカ、現地で何かあったとしても俺が迎えに行ってやる。だから何があったとしても諦めるな。諦めないで俺を待て、いいな!!』

『隊長、あの』

『返事はっ!!』

『り、了解!!』

『よし、それでいい』

『あ、隊長…』

『何だ』

『……絶対ですよ?』

『ああ、約束する』



レトレンに到着後、ユースタス部隊長指揮の元、市民による暴動は3日目にして呆気なく鎮圧できたかに見えた。

あまりにも呆気なさすぎてシュイリュシュカや他の数名の小隊長がユースタス部隊長に警戒するよう進言したが、ユースタス部隊長やその腰巾着たちは楽観視しており話にならなかった。

仕方がないのでシュイリュシュカの小隊とその他幾つかの小隊で領地内を警らすることとなった。

アストラードの言うとおりに、シュイリュシュカは自身の警鐘を信じたのである。


そして、5日目の深夜にそれは起きた。


今まで騎士団と共に行動していたレトレン領の一部の市民が突如として騎士団のキャンプを襲い始めたのだ。

寝込みを襲われた騎士団であったが、見張りを立て警戒していたこととレトレン領主の私兵のお蔭で最小限の犠牲で応戦することができた。

しかし、それは罠であった。

気がついた時には内側から守護結界を破られ、レトレン領主の私兵とさらには市民自警団までもがキャンプ内に入り込み、騎士団に武器を向けていたのだ。

さらに最悪なことにユースタス部隊長が人質として捕まっていた。


後にレトレン内乱と呼ばれることとなるレトレン領主による謀反であった。


シュイリュシュカの小隊と幾つかの小隊は夜警に出ていたため難を逃れたが、ユースタス部隊長と半分の部隊を失ったも同然の状況では勝ち目はなかった。

しかし、逃亡するわけにはいかない。

すぐさま首都に数名の伝令を出し、シュイリュシュカたちは部隊の奪還に向かうしかなかったのである。

それから、自力で脱出して来た騎士やレトレン領主の圧政に苦しむ本当の市民の手を借りて応戦したが、レトレン領主側の人員と物資の量に押されるかたちで騎士団側はジリ貧であった。


レトレン領主の謀反から4日目。


騎士団側には余力はなく犠牲者は増え続けるばかりであり、その中でシュイリュシュカは市民を庇い負傷した。

魔導力も底をつき、市民を護るための結界を張り救援を待つのが精一杯の状況の中でシュイリュシュカは死を覚悟した。

傷は思ったよりも深く、掠れる意識の中でアストラードとの約束が反芻され、その度に現実に引き戻される状況を幾度となく繰り返し……何度目かの夜明けと共に騎士団のラッパと勇ましい掛け声が聞こえてきた。

ようやく首都から救援が来たことに安堵したシュイリュシュカはここで意識を手離す。


レトレン領主の謀反から5日目の朝だった。


気絶していたシュイリュシュカはその後の状況を知らない。

重傷患者として衛生部隊に引き渡されたシュイリュシュカはそのまま他の怪我人と共にすぐさま医療テントに連れていかれ応急手当を受けた後、近くの街の医術院に移り、さらには首都で大規模手術を受けることになったのだ。

多量の出血と魔導力の枯渇によりずっと意識がなかったため、目覚めた時に生家があるルドニコフ領の医術院にいたことに大変驚いた。

そして約一ヶ月近くも意識がなく、体力的にも赤子と等しく虚弱になっている間に俗世から隔離され、騎士団を退団させられていたのだ。

その事実を知った時には怒りに身を任せ、父親を殴り倒さんばかりの勢いだったのだが、右脚の激痛と力の入らない身体…そして、母親の涙に自分の無力さを知った。

さらには医術師から「リハビリしたとしても走ることは難しい」と診断を下されたことにより、騎士を続けていくことはできないと悟ったのだ。

せめてアストラードには挨拶をしたかったのだが、不自由な弱った身体を見られたくない思いと一瞬でも死を覚悟した己の不甲斐なさに手紙すらしたためることができなかった。

なにより、アストラードからはなんの伝言もなく誰も見舞いにすら来ない状況に当時のシュイリュシュカは耐えきれなかったのである。

結局、レトレンの内乱に関する報告書を提出した際と騎士団の法務官による聴取の際に担当騎士に会っただけで、騎士団にあったわずかな私物は荷馬車により輸送されてきた。

シュイリュシュカはこの時以降、仲間の騎士にすら会うことはなかった。




もの思いにふけっていたシュイリュシュカをアストラードの手が呼び戻す。

いつの間にかシュイリュシュカの頬は厚みのあるアストラードの手で覆われていた。

「何を思っている?」

その声音はどこまでも甘い。

抗い難く、シュイリュシュカは無意識にアストラードに擦り寄りその腕に胸にすがりつきたいと思ってしまう。

「それともなんだ、俺を弄んだのか?」

「もっ、弄ぶだなんて、そんなことをした覚えはありませんから!」

どこをどうとればシュイリュシュカが弄んだというように解釈できるのか。

シュイリュシュカの淡い想いは一方通行だったはずだ。

さらに言えば、弄んでいるのはアストラードである。

「あぁ、お前という女はどこまで罪作りなんだ。離れていた二年半、俺がどんな想いでいたと思う?」

「そんなの、そんなの知りません」

「冷たいな…酷い仕打ちだ。何度も会いに行ったし手紙も書いたというのに、その度に転院転院、しまいには宛先不明で手紙まで返ってくる始末だ」


会いに来た?私に…。

手紙なんて知らない。


「嘘、嘘です、だって誰も…」

誰一人として会いに来ず、手紙すらなかったというのに。

「お前が拒否していたのではないのか?」

「そんなことしていませんっ!!ずっと意識がなかったんです。目覚めたら、ルドニコフ領にいて…誰からも、連絡もなくて。私、怪我も酷くて、もう騎士団にいらないんだと…」

あの時の惨めな気持ちが蘇ってきたシュイリュシュカはまたもや右脚の傷跡を気にし始めた。

「………た、隊長も、私なんか」

「すまない、今のは意地悪だ。大丈夫だシュイリィ…全部知っている。お前から一言もないことに納得できなくてな…ルドニコフ子爵にすべて白状させた。お前がどんな状況にあってどれだけ努力してきたか、母上殿も話してくれた」

アストラードが全て知っていると言ったのは本当であるのかそうでないのか。

「隊長…」

アストラードはシュイリュシュカの右脚の傷跡をドレスの上からそっと撫でた。

筋肉が断裂し、再生手術を何度も受けたとシュイリュシュカの母親は言っていた。

ただ歩くことを目標にするのではなく、それ以上に、再び走れるようになるまで血の滲むようなリハビリを続けていた。

はじめはこのまま騎士団に戻ると言い出すのではないかと危惧してリハビリを妨害していたルドニコフ子爵も、シュイリュシュカの鬼気迫る姿にいつしか何も言わなくなるほどに。


「戻って来い。お前の父親や母親は関係ない…お前がどうしたいかだ」

アストラードの言葉はシュイリュシュカの心を強く揺さぶった。

「私、私は…」

「シュイ、公私ともに俺の隣に立てる女はお前しかいない…」

アストラードは噛み痕のついたシュイリュシュカの環指を愛おしそうになでる。

「俺にはお前が必要なんだ。俺を受け入れろ、拒むな」

「た、隊長…私はもう一度騎士に…隊長の隣にいられるのでしょうか」


一度は退団してしまった身だ。

再入団制度はあっただろうか。


「もう一度?…休職扱いになっているだけでまだ騎士の身分はあるぞ。復職届けを出せば当然受理される。お前は優秀だしな」

「は?」

アストラードの言葉はシュイリュシュカにとって衝撃的であった。

「そこまで頑張ったんだ、辞めるなんて言うなよ」

「言うも何も…」

「何だ?」



私、すでに退団してるのですが…。



今度はアストラードが衝撃を受けた。

怪訝な顔でシュイリュシュカをまじまじと見る。

「お前、それ、いつ出した?」

「え?」

「俺は知らんぞ!!くそっ!!」

「え、あの、多分…怪我をした直後に、父が提出しているはずですが」

「それは休職届けだろうが」

「えっ」

「は?」

どうやら盛大な行き違いがあるらしい。

だがシュイリュシュカは父親から確かに退団届けを出し受理されたと聞いていた。

一方アストラードは休職届けしか受理していないという。

「……お前が退団届けを出していないというなら、籍は俺の部隊にある」

「で、でも私は確かに父から…」

「上司は俺だ。いくらお貴族様でもこの俺のサインを偽造する度胸はないはずだが」

「そんなっ…まさか」

「たとえ本当だったとしても受理するわけがないだろうが」

ではなんだというのか。

「考えてみろ。退団する際は永久守秘の呪を刻まなくてはならんだろうが。お前はそれを受けたのか?」

「あ、そういえばまだです」

「ちっ、狸め」

アストラードもこの二年半を指をくわえて黙って待っていたわけではない。

手術とリハビリを繰り返していた一年はまだ会える状態ではないのだろうと思い自重していたのだが、さらに半年が経とうとするころになっても何の音沙汰もないことに不信感を募らせた。

シュイリュシュカは貴族の子女だ。

とっくの昔に結婚して子を設けていてもおかしくない年齢であることに加え、特科警務騎士である。

宮廷騎士ならまだしも良家の子女がいわば国家の汚れ仕事を担当する特科警務騎士であるということはなんの自慢にもならない。

ルドニコフ子爵には長男が一人いたはずであるが、この男も頑なに結婚はせず当然跡継ぎもいない。

シュイリュシュカは子爵からなんらかの妨害を受けているに違いないとアストラードは確信した。

そしてその目的を隠し時間をかけて慎重に子爵と接触し、子爵の奥方であるレディマリアからシュイリュシュカの現状と、ことの真相を聞きだしたのである。


しかしまさか。


アストラードの有無を言わさぬ糾弾にがっくりと肩を落として観念し、しぶしぶながら自身の行った裏工作を白状したルドニコフ子爵であったが…。

まさか休職からの退団を狙っていたとは思いもしなかった。

騎士団では原則的に休職期間は三年と決まっており、その期間を特別に更新するか直ちに復職しない場合は退団しなければならない決まりとなっている。

娘可愛さと跡継ぎ欲しさにそこまでするとは。


俺は騙されたということか。


「これだから貴族は嫌いだ」

ゆくゆくは義父になるのだからと思っていたが、やはり甘かったようである。

「シュイ、お前は父親の所業をどう思う?」

シュイリュシュカが心を痛めるのであれば報復はできない。

「父、ですか…そうですね、私のことを思ってくれていると、思いたいのですが」

「お前の休職届けを勝手に作成し、お前には騎士団を退団したと思い込ませ…あと半年で正式に退団出来るように画策していたのだぞ?」

アストラードはわざとシュイリュシュカを煽った。

抱きしめている肩が小刻みに震えている。

「私が、どんなに騎士団のことを誇りに思っているか…認めてくれなくても、知っていると思っていました」

ルドニコフ子爵との親子関係はあまりよくなかったと聞いていた。

シュイリュシュカの兄が家に寄り付かず結婚しないのも父親との確執が原因であるらしい。

ルドニコフ子爵は必死になって息子の行方を探しているようだが、未だ居場所すらつかめていないと言っていた。

だが、アストラードには居場所も帰らない理由も知っている。

父親との確執も理由の一つであるが、主にその特殊な仕事の所為で可愛がっていた妹のシュイリュシュカにさえも会うことがままならないのだ。

優秀すぎるとロクなことにならない。

まあ、奴は好きで闇に身を付している節もあるのでとやかくは言うまい。

しかし、シュイリュシュカに関することは別である。

この真面目と責任感の塊のような女がたった一つの嘘によって被らなくてもいい苦労と苦難と苦痛を受け続けてきたのだ。

「さすがのこの俺も騙されるところだった。気に入らんな」

「隊長?」

「お前が嫌がるなら、このまま見逃してやろうと思っていたんだがな」

もう少しでシュイリュシュカの人生に大きな影を落とされるところであった事実にアストラードはギリリと奥歯を噛みしめる。


この俺を出し抜こうとは。


この俺からシュイリュシュカを奪おうとは。


赦すまじ、ルドニコフ!!


「隊長、何を考えているんですか?!」

不穏な空気を感じ取ったシュイリュシュカは勢いでアストラードの膝から半ば転がり落ちた。

シュイリュシュカの勘は鋭い、そしてアストラードが認める通り大体正しい。

「お前の勘が告げる通りだ……大丈夫か、シュイ。急に立ち上がると危ないぞ」

「いえ、隊長の方が危ないですから!!ダメです、貴族ってドロドロしてぐちゃぐちゃで、隊長が思うより粘着質なんですよ?」

腐っても貴族。

仕掛けるのは容易いが、やるなら完全に潰しておかなければその一族郎党からの報復があることは間違いない。

「傷つけられたというのに、その元凶を庇うのか?」

「そんなのはどうでもいいんですっ!!私が心配しているのは隊長ですよ!!」

危険な橋は渡って欲しくない。

アストラードの経歴に泥を塗ることになるかもしれないのだ。

しかもシュイリュシュカの身内の手によって。

「俺を甘く見てもらっては困るな」

「そんな」

「今の騎士団に俺を止められる奴はおらん。諦めろ」

アストラードはいつになく頑なだ。

シュイリュシュカが副官になりアストラードと真剣に向き合い始めてから随分丸くなったと思っていたというのに。

先ほどから感じていたが、二年半の間で元に戻るどころかますます頑固に拍車が掛かっている。

「隊長が私なんかの為にそこまでしなくたって、私がやりますから」

「お前にできるのか?」

「できます!!」

「どうやって?」

「それは、それは…」

「それは?」


「私は騎士団に戻ります!!自分の実力で認めてもらいます…たとえ認めてもらえなかったとしても、私は私です」


とうとう言ってしまった。

この二年半の堪えきれない思いを。

辛いリハビリに耐えてきた本当の理由を。


シュイリュシュカは強い意思を込めてアストラードを見た。

己の弱さでこの男を傷つけたくはない。

まだ隣に並び立つ資格があるというなら、すがりついてでも手に入れたい。

シュイリュシュカはずっと心に秘めていた自分の気持ちをはっきりと認めた。


私は騎士でありたい。

願わくは、この男と共にありたい。


「やっと認めたか、この意地っ張りめ」

同じくシュイリュシュカを見つめていたアストラードはふっと空気を緩め、シュイリュシュカの頬を両手で包み込んだ。

「いいだろう。お前の好きにやってみろ…」

「ありがとうございます。それと、ごめんなさい」

「謝ることはない…それに」

アストラードが自分の額をシュイリュシュカの額に押し付ける。

「お前が認めた以上もう容赦はしない。俺のものになれ、シュイ」

熱を持った銀灰色の瞳が近づいてくる。

ああ、またしてもアストラードにしてやられたのかと思ったシュイリュシュカであったが、そんなことはどうでもよかった。

「隊長」

「もう黙れ」


仄かな灯りと小川のせせらぎしかない静寂の中、二人の影が密やかに重なった。



柔らかく優しい口付けがシュイリュシュカの思考を奪う。

強引でも激しくもないその口付けは、不思議と抗い難く、傷付いた心までも癒してくれるようだ。

呼吸の合間に互いの目が合う度に口付けは深くなっていく。

「シュイ…シュイリィ……」

うわ言のようにシュイリュシュカの愛称を呼ぶアストラードの指先から熱い魔導力が滲み出ると、シュイリュシュカからもそれに呼応するように魔導力が溢れてきた。


ああ、だめ、いけない。


シュイリュシュカはぼんやりとした頭で自分の魔導力を止めようとするが、元々相性の良い二人の相乗効果によりうまく制御できない。

このままでは警備の者に見つかってしまうと思い、アストラードに何とか伝える。

「たいちょ…だめ、魔導…溢れ」

「うん?…綺麗だ…シュイリィ」

「だ、め…警備、来ちゃう」

そういえばここはとある貴族の館で、夜会の途中で、しかも庭園であったことをアストラードは今さら思い出す。

「くそったれ!何でこんなに邪魔が多いんだ」

悪態をつきながらアストラードは口紅が移ってしまった口元を乱暴に拭った。

その目は先ほどの優しい口付けとは違い、ギラギラした邪な感情をチラつかせている。

「どのくらい時間が経ったんでしょうね…戻っても大丈夫かしら」

シュイリュシュカも雰囲気に飲まれてしまった自分を恥じ、乱れてしまった髪を手早く整えた。

そしていつの間にかドレスの紐が緩んでいることにも気が付き、危うく貞操の危機に陥っていたことにそこはかとない戦慄を覚える。

「詮索されるのは趣味じゃない。裏口から帰るぞ」

どこへ、とは聞けない雰囲気にシュイリュシュカの緊張はピークに達した。

この夜会へは叔母夫婦と来ていたのだが、伝言を残しておいた方がよいかもしれない。

とりあえずここを抜け出してから理由をつけて叔母夫婦宅へ帰ろう。

アストラードの手を借りて立ち上がりながら、もっと自分を律しようと決意したシュイリュシュカであった。





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