心の底から安心できない
一くんから聞いた。【青蒼穹】のことを。
そんな重要なことを私に言ってもいいのかと思った。
一くんは私を信頼している。実際私は青蒼穹やらと関わりはないし、初めて名前を知った。森河くんと夜宵くんも関わっているらしい。何も、誰にも言ってるわけじゃない。本当に信頼、信用してる人に言うらしい。
信頼なんかしてほしくないし、秘密事もしたくないけど、一くんが勝手に言ったんだ。私は言う相手いないし、ある意味いいのかもだけど。
「瀬戸さん。学校行くよ。」
「うん。」
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11月半ば。
未だに青蒼穹の手がかりは掴めそうにない。
警察の八神さんと黒羽さんに放課後や休日に訓練を付けさせてもらってる。青蒼穹は行方不明者を増幅させる犯罪組織で、殺人にも手を染めているらしい。警察全体の目標は【青蒼穹を消滅すること】で、いずれ戦うこともあると思い、訓練を付けられている。
神宮寺くんはよく瀬戸さんを連れてくる。
瀬戸さんは、案外優しい子で、学校で見る瀬戸さんとは雰囲気が違った。
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「ほら、また神宮寺くんと一緒いる」
「瀬戸って神宮寺くんのこと好きなのかな?」
「ぶりっ子が調子乗らないで欲しいよね」
「神宮寺くんにはあんなぶりっ子似合わないよ」
恐らく一くんの事が好きな女の妬み声。
私は一くんは好き。でもそれは人として好きなだけ。
彼が私に告白しても、私は断る。私を彼女にしてもいいことはないから。ぶりっ子を演じる理由は嫌われたいだけ。自己中心的な理由だ。
「あ、夜宵くんと森河くん……と、」
「初めまして!一くん!瀬戸さん!蒼輝紡です!」
初対面の彼の顔は笑顔だった。けど…神宮寺くんみたいに安心出来る訳ではない。心の底から安心できない顔。




