ミテイル.ファイル2
よぉ、久しぶり。 元気にしてた? 俺、最近ずっと君のこと考えてたんだよね。 なんかさ、急に連絡したくなっちゃって。 「今何してるかな」って思ったら、もう我慢できなくてさ。 はは、変なこと言うなよ。 ただの親友だろ? 俺たち。
……でもさ、最近君、夜中に起きていること
多いよな。 昨日の夜も、
3時過ぎまで画面見てたじゃん。
俺、ちゃんと知ってるよ。
君がため息ついた回数も、
椅子を少しだけ後ろに引いたタイミングも。
心配なんだよ、本当に。
だから、こうやってメッセージ送ってる。
「大丈夫?」って。
君、今このメッセージ読んで、ちょっと笑った?
それとも、背筋がゾワッとした?
どっちでもいいんだけどさ。
俺、君の部屋の鍵、昔コピーしたの覚えてる?
あの時「念のため」って言って渡したじゃん。
あれ、実は俺がずっと持ってるんだ。
使ったことないけど……
いつか、君が本当にヤバいことになったら、
すぐ駆けつけられるようにって。
ねえ、君。 今、部屋にいるよね?
カーテン、ちゃんと閉めてる?
俺、さっき外から見たら、ちょっと隙間あったよ。
君の後ろ姿、ぼんやり見えてた。
……嘘だよ、冗談だって。
でも、もし本当だったらどうする?
俺が今、君の後ろに立ってたら?
ははっ、怖がらせてごめん。
親友なのに、こんなこと言うの、
俺もどうかしてるよな。
でもさ、 君が誰かと話してる時とか、
一人で笑ってる時とか、 俺、全部見てるんだぜ。
君が思ってるより、ずっと近くで。
だって俺、君の親友だもん。
君の全部を知ってて、全部守ってあげたいんだ。
……守る、っていうか、 離したくない、
って方が正しいかな。 今、このメッセージ読んでる君の指が、少し震えてるの、俺にはわかるよ。
心臓の音も、ちょっと速くなってる。 大丈夫。
俺はここにいるから。
ずっと、君のすぐそばで、 見てるよ。 親友として、ね。




