もう少しだけ……私達は、この物語の題名を知らない

　女子大学生の由香《ゆか》は、余命一年である事を彼氏の祐司《ゆうじ》に隠してお付き合いをしていた。
　付き合うべきではなかったと後悔しているなか、彼が交通事故に合い記憶喪失になってしまう。
　彼女は突拍子もない計画を立てる。
記憶喪失を逆手にとり、彼との関係を付き合う前の友達として一年生からやり直す。サークルの仲間や先輩、彼の両親にも協力してもらい、『美味しいものめぐりサークル』で予定されている三重旅行と北海道旅行を彼と楽しんだ後、彼と付き合う前に姿を消すと言う計画。
　死ぬ前に彼とおもいっきり楽しんで後腐れなく消えてしまう計画だった。
　計画は実行され、彼の前から彼女はいなくなった。
　祐司は彼女がいつか戻ってくると信じた。
　大学の講義のノートを見せられるようにしっかりとり、彼女を待つ日々。
　そんな日々の中、アクシデントから記憶を取り戻す。
　仲間達からこれまでのシナリオを聞き、彼女を一人で死なせないと仲間達とともに彼女の元へ向かう。
　そして、仲間達には内緒で、絶対安静の彼女を、病院にも無断で外へ連れ出す。
　幸せのゾウの浜で宿をとり、その夜１つとなる。
　次の日、弱り果てた彼女を連れて海が一望出来る丘までやって来た。
　腕の中で彼女の最後を迎えようとやって来た。
　彼女は最後を迎えて行くのであるが、そこからお話は彼女の復活劇へと向かって行く。
　2人の頑張りを見届けてあげてあげて下さい！
では、楽しんでください！