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第41話『小さな一歩』
行間とか書き方変えました!
「ふああ……よっしゃ、復活ー!」
医療室のベッドから跳ね起きたハルが、
元気いっぱいに両手を広げた。
「ね、みんな! 明日さ、遊びに行こうよ!」
その声に、リカ、シュン、タケル、セイ、そしてユウトが顔を見合わせる。
「……無茶しないようにな」
セイが苦笑しながら資料を片付けた。
「ま、たまにはいいんじゃない?」
タケルが笑った。
「ハルさんが元気なら、賛成です」
シュンもふわっと微笑む。
「……わかった」
ユウトが短く頷いた。
それだけで、ハルは満面の笑顔を浮かべた。
「じゃあ、明日、モールの前で集合ねっ!」
ハルの声に、誰も異論はなかった。
──夜。
ユウトは静かに家の扉を開けた。
「おかえり、お兄ちゃん!」
ミナがソファから顔を上げる。
「……明日、友達と遊びに行く」
ユウトの言葉に、ミナの目がまんまるに見開かれた。
「えっ……ほんとに!?」
ユウトはわずかに頷いた。
「すごい……! すごいじゃん!」
ミナはぱあっと笑った。
「ね、ね! ミナも行きたい!」
ワンピースの裾を握って、ミナが跳ねるように言う。
「……」
ユウトは少しだけ考えた。
だが、ミナの瞳の輝きを見て、
小さくため息を吐いた。
「……いいよ」
「やったぁ!」
ミナはぱたぱたとソファの上で踊り始めた。
──久しぶりに、
何かが、少しだけ変わった気がした。




