第34話『再集結──戦場離脱開始』
──瓦礫の影。
ユウトたち第1チームと、
タケルたち第2チームが、ついに合流した。
◆ ◆ ◆
「よっしゃ、無事だったな!」
タケルがニカッと笑い、
拳を軽くユウトの肩に叩きつける。
「ターゲットは?」
「ツムギって子だよ。今は無事。カイは倒して縛ってきた」
リカが短く答える。
タケル、シュン、セイもすぐに状況を理解した。
◆ ◆ ◆
「よし、ツムギ最優先で脱出だ!」
タケルが即座に号令をかける。
シュンはバリアを張り直し、
ツムギとハルを護衛する態勢を取った。
ユウトとリカは先頭に立ち、
セイが後方を警戒しながらフォローに回る。
──7人が、ひとつの隊列を組んだ。
◆ ◆ ◆
──その時。
遠くから、怒号と異能の気配が一気に膨れ上がった。
「……来たか」
セイが低く呟く。
振り返ると、
瓦礫を蹴散らして紅眼と黒環の戦闘員たちが迫ってくる。
「逃がすかぁぁぁあ!!」
「ターゲットは渡さねぇ!!」
殺気が風に乗って押し寄せた。
◆ ◆ ◆
「全力で走る! でも、追ってきたら迎撃する!」
リカが短く命令を飛ばす。
ユウトは頷き、拳を握りしめる。
タケルも闘志を燃やしながら進み出た。
──逃げるだけじゃない。
必要なら、叩き潰してでも道を切り拓く!
◆ ◆ ◆
前衛を務めるタケルとユウトが、
迫る敵に対して睨みを利かせながら進む。
リカは量子視で敵の動きを先読みし、
最小限の撃ち合いで敵を躱すルートを示す。
「タケル、左から来る! 潰して!」
「任せろ!」
タケルが拳に熱を帯びさせ、
迫る紅眼戦闘員を吹き飛ばした。
「ユウト、正面突破できる!」
「──了解!」
ユウトも小さく衝撃を纏った拳で、
道を塞ぐ敵を弾き飛ばしていく。
◆ ◆ ◆
後衛ではシュンが、
バリアを広げてツムギとハルをしっかり守っている。
セイは冷静に状況を見極め、
必要に応じて詠唱で小規模な障害を作り出して追撃を妨害する。
──逃げながら、
必要な場面では迎撃しながら。
7人は、一丸となって──
戦場からの脱出を目指していた。




