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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
36/67

第34話『再集結──戦場離脱開始』

──瓦礫の影。


 


ユウトたち第1チームと、

タケルたち第2チームが、ついに合流した。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「よっしゃ、無事だったな!」


 


タケルがニカッと笑い、

拳を軽くユウトの肩に叩きつける。


 


 


「ターゲットは?」


 


「ツムギって子だよ。今は無事。カイは倒して縛ってきた」


 


リカが短く答える。


 


タケル、シュン、セイもすぐに状況を理解した。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「よし、ツムギ最優先で脱出だ!」


 


タケルが即座に号令をかける。


シュンはバリアを張り直し、

ツムギとハルを護衛する態勢を取った。


 


ユウトとリカは先頭に立ち、

セイが後方を警戒しながらフォローに回る。


 


──7人が、ひとつの隊列を組んだ。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──その時。


 


遠くから、怒号と異能の気配が一気に膨れ上がった。


 


 


「……来たか」


 


セイが低く呟く。


 


振り返ると、

瓦礫を蹴散らして紅眼と黒環の戦闘員たちが迫ってくる。


 


 


「逃がすかぁぁぁあ!!」


 


「ターゲットは渡さねぇ!!」


 


 


殺気が風に乗って押し寄せた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「全力で走る! でも、追ってきたら迎撃する!」


 


リカが短く命令を飛ばす。


 


ユウトは頷き、拳を握りしめる。


タケルも闘志を燃やしながら進み出た。


 


 


──逃げるだけじゃない。


必要なら、叩き潰してでも道を切り拓く!


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


前衛を務めるタケルとユウトが、

迫る敵に対して睨みを利かせながら進む。


 


リカは量子視りょうししで敵の動きを先読みし、

最小限の撃ち合いで敵を躱すルートを示す。


 


 


「タケル、左から来る! 潰して!」


 


「任せろ!」


 


タケルが拳に熱を帯びさせ、

迫る紅眼戦闘員を吹き飛ばした。


 


 


「ユウト、正面突破できる!」


 


「──了解!」


 


ユウトも小さく衝撃を纏った拳で、

道を塞ぐ敵を弾き飛ばしていく。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


後衛ではシュンが、

バリアを広げてツムギとハルをしっかり守っている。


 


セイは冷静に状況を見極め、

必要に応じて詠唱チャントで小規模な障害を作り出して追撃を妨害する。


 


 


──逃げながら、

必要な場面では迎撃しながら。


 


7人は、一丸となって──


戦場からの脱出を目指していた。

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