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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
35/67

第33話『再集結──迫る新たな脅威』

──戦場跡に、乾いた風が吹き抜ける。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「……よし、これで動けないはず」


 


リカが腰のポーチから取り出した結束バンドで、

カイの手首と足首をきつく縛り上げた。


 


 


「本当は連れて帰りたかったけど……」


 


リカが低く呟く。


 


ユウトも苦い顔をして拳を握り締めた。


 


 


「仕方ない。ツムギを優先する」


 


 


──カイは完全に拘束されたが、

時間も、人手も、余裕もない。


いま守るべきはツムギの命。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「外へ出るよ」


 


リカが短く指示を出す。


 


ユウト、ハル、ツムギがうなずき、

四人は慎重に廃墟の外へと移動した。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──廃墟の外。


 


崩れかけたビルの陰で身を潜めながら、

リカは小型の通信端末を取り出した。


 


通信先は、

第2チームのセイ。


 


 


「セイ、聞こえる?」


 


 


「聞こえてる。第2チーム、健在だ」


 


セイの落ち着いた声が返ってくる。


 


リカは手短に状況を伝えた。


 


 


「ターゲット確保、名前はツムギ。あと、紅眼の烈震、獅童カイが来たけど倒して拘束してる。そっちは放置。これから合流したい」


 


 


「了解。座標、送って」


 


リカが素早く位置データを送信する。


 


数秒後、セイから即答。


 


 


「位置確認。今から向かう」


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


リカは通信端末をポケットにしまい、

全員に向き直った。


 


 


「──もう少しだけ。がんばろう」


 


 


ユウト、ハル、ツムギは、

それぞれに力強く頷いた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──その頃、戦場跡地。


 


崩れた瓦礫の中から、

紅眼と黒環の戦闘員たちが現れていた。


 


 


「……ターゲット、いねぇ」


 


「逃げたな……!」


 


 


瓦礫を探ったが、ツムギの気配はもうない。


敵たちは即座に追撃態勢へ入った。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──静かだった空気が、

再び騒がしくなろうとしていた。


 


仲間たちは今、

ひとつに集結しようとしていた。

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