第31話『静かな戦場──第2チームの動き』
──別の戦場。
煙と瓦礫の中を、
三つの影が駆け抜けていた。
◆ ◆ ◆
「……はぁ、はぁ……くそ、しつけぇな!」
タケルが乱暴に息を吐きながら、
背後を振り返り、周囲を燃やす。
そのおかげか追ってくる気配は──ない。
「シュン、バリアは?」
「──大丈夫、張ってる……でも、あんまり長く持たない……!」
小柄な少年──蒼生シュンが、
額に汗を滲ませながら必死に応えた。
バリアを周囲に展開し、
万が一の攻撃から仲間たちを守っている。
「情報、整理完了」
静かに言ったのは西堂セイ。
冷静にタブレット型の端末を操作しながら、
状況を素早く把握していく。
◆ ◆ ◆
「敵勢力、紅眼と黒環、戦闘は継続中。ただし、第2戦場での交戦は縮小傾向」
「俺らがガツンとかましてやったからな!」
タケルが豪快に笑ったが、
全身の傷と服の破れが、その激しさを物語っていた。
◆ ◆ ◆
「今からターゲット側へ合流する」
セイが淡々と告げる。
その言葉に、
タケルは頷きながら拳を握り締めた。
「ユウトたちも向こうでやってんだ。俺らも早く合流して、力貸してやんねえとな!」
「うん……!」
「了解」
三人の視線が、一つに重なる。
◆ ◆ ◆
そして。
タケルを先頭に、
シュンがバリアを維持し、
セイが情報を整理しながら──
三人は瓦礫の中を突き進み、
ターゲット、そして仲間たちとの合流を目指していた。




