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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
31/67

第29話『共闘の始まり──仲間の力』

──戦場に、乾いた銃声が鳴り響いた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


ユウトの視界を、鋭い弾道がかすめる。


牽制の一撃。


注意を逸らし、流れを断ち切るため。


 


──リカだ。


 


 


振り返ると、

赤いスカジャンを翻し、

黒い帽子を深く被った少女が駆け寄ってきた。


 


背後にはハルとターゲットを従えて。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


リカは、ユウトの姿を一目見て

わずかに目を見開いた。


 


 


(……ユウト……?)


 


 


確かに、彼は震えていた。


傷だらけだった。


それでも、目は、折れていなかった。


 


──違う。


出会った頃の彼とは、何かが、明らかに違う。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


リカはすぐに判断を下す。


今は後回しだ。


今は──戦わなきゃ。


 


 


「ユウト、援護する。合わせて!」


 


 


短く、鋭い指示。


 


ユウトは。


一瞬も迷わず、拳を握り直して──


 


「──了解!」


 


力強く応えた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


リカは小さく、微笑みそうになるのを必死で堪えた。


 


(──頼もしくなったじゃん)


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


ハルとターゲットは、

リカの指示で近くの瓦礫の陰へと避難を開始している。


 


リカとユウトは──

自然に、横並びに立った。


 


互いの存在を意識しながら、

それぞれ独立して構えを取る。


 


 


──頼れる。


──任せられる。


 


そんな無言の信頼が、二人を繋いでいた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


カイが、

殺気を撒き散らしながら迫ってくる。


 


「クソガキどもがァ……!」


 


獣のような声が、空気を震わせる。


 


 


──だが。


 


ユウトも、リカも。


微動だにしなかった。

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