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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
26/67

第24話『第二チーム戦闘開始──炎上する戦場』

──戦場は、混沌と燃え上がっていた。


 


黒環と紅眼の異能者たちがぶつかり合い、

周囲は瓦礫と火花が飛び交っている。


 


その中、

第二チーム──タケル、シュン、セイも動き出していた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「……レーダーに反応、三人、接近」


 


セイが落ち着いた声で告げた。


 


タケルは拳に熱を宿し、

前を見据える。


 


──異能【鉄火てっか】。


 


高温にまで高めた体温で、

肉体そのものを武器とする異能。


 


 


タケルが地を蹴った。


 


火花を散らしながら、

一人目の腕力型に肉薄する。


 


 


──ゴッ!!


 


火を纏った拳が炸裂し、

腕力型の男が吹き飛び、地面に沈んだ。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


だが、

すぐに二人目──振動型が反撃に出る。


 


地面を拳で叩きつけ、

地割れと共に衝撃波が広がる。


 


タケルは咄嗟にかわすが、

衝撃で体勢を崩しかけた。


 


 


──危ない!


 


振動型が追撃に走る。


 


その時。


 


 


「シュン、敵の足元、バリア!」


 


セイの指示が飛んだ。


 


 


「──はいっ!」


 


シュンが必死に指を弾き、

振動型の足元に小さなバリアを出現させる。


 


踏み込もうとした振動型の足が、

バリアに引っかかった。


 


ガクンと体勢を崩す振動型。


 


 


「今だ、タケル!」


 


セイの指示。


 


タケルは火花を散らしながら、

迷わず拳を叩き込んだ。


 


 


──ドゴォッ!!


 


振動型も地面に叩き伏せられた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


シュンは、自分が張ったバリアを見て、

目を見開いた。


 


(バリアって──守るだけじゃ、ないんだ……!)


 


今までただ防ぐためのものだと思っていた。


けれど、

セイの指示で初めて【敵を妨害する】手段として使った。


 


心の中で、

何かが少しずつ変わり始める。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──そして。


 


三人目、炎を操る異能者が掌に火を灯す。


 


火球を放ち、

タケルたちに襲いかかる。


 


 


タケルがかわそうとするが、

シュンのバリア展開は間に合わない。


 


その瞬間。


 


セイが静かに詠唱を開始した。


 


 


「──空気よ、変じて水となれ」


 


 


セイの周囲に淡い光。


 


飛翔する火球に触れた空気が、

一瞬で水へと変質する。


 


火球は霧のように消え去った。


 


 


「なっ──!?」


 


炎使いの紅眼戦闘員が絶句する。


 


 


「タケル、今!」


 


セイの声に、タケルが全力で踏み込む。


 


 


──ドゴォォォン!!!


 


タケルの火拳が炸裂し、

三人目も地面に叩き伏せられた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「すご……セイさんも、タケルさんも……!」


 


シュンが興奮気味に呟く。


 


セイは穏やかに首を振った。


 


「詠唱は消耗が激しい。……今ので一回分だ」


 


一日三回しか使えない。


だからこそ、今この場面での使用だった。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──だが、戦場はまだ終わらない。


 


黒環と紅眼の戦いは続き、

第二チームの周囲にも、

新たな敵の気配が迫っていた。

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