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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
24/67

第22話『紅眼乱入──三つ巴の戦い』

──混沌の始まり。


 


 


黒環の工作員たちとの戦闘が続いていた。


 


リカは前線に立ち、

ハルも必死にサポートしながら、

なんとか敵の攻撃をいなしていた。


 


ユウトはターゲットの女性の前に立ち、

周囲を鋭く警戒している。



 


◆ ◆ ◆


 


 


「ハル、右から強化型来てる、避けて!」


 


リカが鋭く叫ぶ。


 


「わかってる!」


 


ハルはリカの指示を頼りに、

すんでのところで強化型の一撃をかわした。


 


リカの【量子視りょうしし】が、

幻覚に惑わされず敵の動きを完全に捉えている。


 


ハルも必死に喰らい付き、

小柄な身体で応戦する。


 


 


──そのときだった。


 


 


遠くから、異様な気配が近づく。


 


リカの眼が鋭く光る。


 


(……違う、別の敵)


 


 


──ズガァン!!!


 


建物の反対側の壁が吹き飛んだ。


 


土煙と共に現れたのは、

黒いマスクをつけた集団。


 


黒い服に、禍々しい気配。


 


 


──紅眼。


 


 


「……紅眼まで来たか!」


 


リカが低く唸る。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


紅眼の戦闘員たちは、

無差別に暴れ回り始めた。


 


黒環の工作員たちすら、巻き込まれる。


 


三つ巴。


──戦場は、一瞬で地獄と化した。


 


 


「ユウト、絶対ターゲットから離れないで!」


 


リカが叫ぶ。


 


「……わかってる!」


 


ユウトは拳を握り締めたまま、

必死にターゲットを庇って立ち続ける。


 


 


ハルはリカと連携しながら、

紅眼の戦闘員をいなす。


 


「ハル、三時方向、動き早いの来るよ!」


 


「任せて!」


 


ハルはリカの指示通りに動き、

敵の攻撃をギリギリで避けながら反撃を試みる。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


──一方。


 


第二チーム──タケル、シュン、セイも。


 


紅眼の別部隊と、

接触寸前まで迫っていた。


 


 


「……来たな」


 


タケルが短く呟き、

拳をゆっくり握りしめる。


 


シュンはバリアを張り、

セイは小さく詠唱を始める。


 


戦場は、

本格的に炎上しようとしていた。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


第一チーム側。


 


黒環、紅眼、シェルター。


 


三勢力がぶつかり合い、

戦場は、完全に制御不能になった。


 


リカは必死にハルを導き、

ユウトはひたすらターゲットを守る。


 


──ただ、この混沌の中心に。


 


さらなる脅威が、

着実に近づきつつあった。


 


 


──獅堂カイ。

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