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ユウキ・ノ・カケラ  作者: ハキ
第1部
21/67

第19話『出発前──静かな決意』

──夜明け前。


 


外はまだ、静かな闇に包まれていた。


 


ユウトは、目覚ましが鳴る少し前に目を覚ました。


 


布団を抜け出し、

静かに息を吐く。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


身支度を整え、

黒いジャケットを羽織る。


 


最低限の装備も確認済み。


 


──音を立てないように、

リビングへと向かう。


 


 


ソファの上、

毛布にくるまれた小さな寝息。


 


ミナ。


 


その無防備な寝顔を見て、

ユウトは静かに胸に誓った。


 


(……守らなきゃ)


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


胸の奥に、

名前のない熱が積み重なっていく。


 


──形のない、でも確かな力。


──きっと、それはいつか、自分を動かすものになる。


 


ユウトは拳をぎゅっと握った。


 


 


◆ ◆ ◆


 


 


「……いってきます」


 


小さく呟き、

そっと玄関のドアを閉める。


 


 


──そして。


 


 


その様子を、

少し離れた建物の陰から静かに見守る人影があった。


 


黒いコートを羽織った中年男性。


手には、小型の通信端末。


 


 


男は、短く通信を送った。


 


「こちら監視班、如月ユウト、予定通り出発。

 ミナ嬢は問題なし。

 引き続き、監視続行します」


 


──通信は即座に、シェルター第七支部へ届く。


 


誰にも知られることなく。

静かに、

しかし確かに、

彼らの“守る手”は伸びていた。

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