表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/14

07

お越しいただきありがとうございます。今回は性的描写と徳川家康を下げていますので、気分が悪くなる方は飛ばして読んで下さい。


 エーリィが話終わるとターゲットを確認した。

「あなた達は前から回り込んで」

 二人はエーリィの指示に無言で頷きターゲットの背後へ回り込んだ。エーリィはそれを確認するとターゲットから3mの距離を置き、立ち止まり話しかけた。


「貴方を迎えに来ました。一緒に来てもらいます」

 暗闇の中を命からがら逃げる徳川家康は疲れ切っていた。周りに追っての気配が無いこと確認し休んでいたところに声を掛けられ、驚き逃げ出したが。前方に二人の人影が現れゆく手を塞がれた家康は抜刀し構える。


 恐怖に駆られ斬り込まずに、ジリジリと間合いを詰める家康にエーリィは再び背後から声をかける。

「恐れることはありません。私たちは貴方を保護するために来たのですから」

 相手の声が女だと知ると家康はこの場の違和感を感じた。甘い匂いに鼻腔がくすぐられる。女であっても忍びであればつける事が無い匂いに、戦場の咽せるほどの血と汗の匂いの中で似つかわしく無い、男を虜にする程の甘い匂いに“戦場で私は身を隠す必要など無い強者なのだ”と言わんばかりの違和感に家康は恐怖し口を開く。


「%#$¥//・・・・・・・・・・」

 アーリィはここで知る事になった。言葉が通していない事に………シャーリィなら決してしないミス。いやアーヤとエヴィー以外しない様な痛恨の失敗。

 少し考えればわかる事なのだ。初めて訪れた異世界で文化も何も知らない現状で、言葉が通じると思う方がおかしいのだ。エーリィを庇うなら“強者ゆえの失念”と言えるかもしれないが。


 エーリィは羞恥で顔を赤く染め家康の前に立つ侍女の二人を見ると………そらされた。

 

 上司の失敗を見なかった事にしたい部下の優しさなのだが、それがいけなかった。羞恥心が増大され身体の全てが赤く染め上がり、誰に言うでもなく語意を上げる。

「「知ってるなら初めから言いなさいよぉー」」やつ当たりである。

 二人に言ってもしょうがない事は理解していたが、捌け口が必要だったエーリィの矛先が家康に向けられた。


 言葉が通しないことを良い様に使い本音を隠すこと無く、顔を歪め右手人差し指を鼻先に当てる。

「ほんとに匂いますわね、大の大人が脱糞なんて恥ずかしこと。こちらの迷惑も考えてもらいたいですわ」

 

 家康は場の空気が一変した事に戸惑う。緊迫した空気が気まずい雰囲気に支配され始めると、後ろから聞こえた優美を想像させた口調が一転し粗野なものに変わり、意味は分からないが愚痴る様な、何故か自分が責められている様で申し訳なくなるも、家康はその隙を逃さずに前方を塞ぐ二人に斬りかかるが………。


 自分の身体を動かす事ができない事に焦る。

「・・・・・・・・・」声も出せなくなった事に驚愕すも、突然頭の中で女性の声が響いた。


『粗相したお前をアーヤ様の元へ連れて行く前に、匂うお前の身を清めないといけなのよね。説得するのも面倒だから身体の制御を奪ったわ。お前が自由に出来るのは考えることだけかしら』恥をかき投げやり過ぎるエーリィだった。

 60から80%の水分で構成されている生物との戦いでは、四鬼の中で水を支配するエーリィは最恐と言えた。


 普通の者であれば恐怖で気を失うところだが、家康は最後に残された思考でエーリィに抗う。

『おぉ・・お前達は何者だ』

『“お前とは”なんてまた無礼な言いようね。この場で殺して上げても良いのだけれど後が面倒なのよね。まだ抗おうとする気骨に免じて不問にしてさしあげますわ』

 家康は理解した。対峙している者が人の命を奪う事に何の躊躇いがない事に。自分の生死がその者の胸三寸で決まるのだと悟ると抗うことを止める。

『・・・・・・・・・・・・』

 

 アーリィは家康の身体を支配した事で家康も特異体質だと知る。そのサンプルが抗うことを止めた事で気を良くし再度態度を一転させた。

『どうやら自分が置かれた立場を理解した様ですね。褒美に私を見ることを許しましょう』

 “褒美で見ることを許す”なんて恥ずかいことを言えたものかと悶えそうになるのを堪え、“エーヴィに聞かれていたら、しばらくはオモチャにされわね”と考えながらも急いで身を整えるエーリィだった。

 

 家康の意思とは関係無く、身体の向きを変えられエーリィを見たとき、月を隠していた厚い雲が消え去り月光がアーリィを照らし出した。

 

 月光に照らされて輝く水色の腰まで伸びた髪が微風になびき、エメラルドグリーンの妖艶さを秘めた瞳が家康を優しく見つめ、肉付きがいい艶やか唇の口角を上げ微笑む姿は、世の男性全てを虜に出来るほどの美しさだった。

 家康は心を奪われそうになる。・・・そう奪われそうになっただけで、決して奪われたわけではなかった。


 アーリィは家康の心を読み、落とせなかったことを悔やむ。意図せぬ形でアーヤの力を借りることになった演出によって、想定以上の効果があっただけに悔しさは倍増され、アーリィの女を賭けた闘いが始まる。


 家康に聴かれないように侍女と別回線を開きエーリィは作戦を伝える。その内容は男のプライドを砕き、自我が崩壊する手前で癒しを与える悪魔のような作戦だった。


 エーリィは微笑みを崩さず家康に近づくために歩み始めたが、僅か三歩で歩みを止めた。

『どうやら私は貴方様に惹かれてしまった様です』

 言葉を区切り頬をピンク色に染めて、恥ずかしそうに視線を僅かに落とし話し出す。

『貴方に触れたい気持ちが抑えられなくなったのですけど………』

 落とされた視線が上がり家康を見つめる。その顔は微笑みながらも泣いていた。

 

 家康は焦り言葉を返す。それは偽りのない心からのもだった。

『そのような悲しそうな顔をするな。我は既にそのたの者よ、だから笑ってくれ』

 エーリィは心の中で落ちたとガッツポーズをとるが、まだ男が上の男女の関係でしかない。エーリィが望む従属関係ではないのだ。侍女らに念話を飛ばし此処から一揆に畳み込みに入る。


 エーリィは家康に向けていた顔を顰め、勢いよくそらした。効果音が聞こえるほどの勢いで顔をそらされた家康は、断腸の思いで告白してフラれた少年の様に心は折れ泣きたくなるが、家康にとっての悲劇はこれから始まるのだった。


 エーリィは(しか)めた顔のまま嫌そうに言う。

『貴方様に近づくと臭うのです………まるで脱糞された様な臭いがするのです』

 家康は思う“神よ貴方は何故これ程の試練をお与えになるのですか”想い人から臭いと罵られorzの様にこの場で崩れ落ちたかったが、その自由さえ奪われ心の中で泣いた。心の底から泣いた。

 だが悲観する家康にも救いはあった。神への問いは届いたのだ。涅神アイラの眷属であるエーリィも鬼神なのだから。


 エーリィは心の中で泣く家康を慈愛に満ちた眼差しで「調教するためよ」と、自国語で答えた。


 心の中で泣いていた家康の耳に想い人の声が届いた事にハッとする、無音の世界から音が戻ってきたことを知る。

意味は分からなかったが音のある世界に戻れたことに喜ぶと、カチャカチャと甲冑を外す音が聞こえてきた。

 音のする方へ顔を向ける………向ける事ができた。首の自由が戻ったのだ………が喜びでなく絶望に支配されていく。


 目の前では見たことも無い黒い服を着た美女二人が、また見たことの無い道具で鼻を塞ぎ、顔を顰めながらも慣れた手捌きで甲冑、衣服を剥がして行く中で、急激な寒さに襲われ身震い………出来なかった。戻ったのは聴覚、視覚、視覚は初めから奪われていなかったので戻ったとは言わないが、首の自由と感覚だけだった。


 そして家康の惨劇はクライマックスへ突入する。感覚が戻らなければ知る事がなかった………お尻にお湯が何度も何度もかけられ掛けられては拭かれ掛けられては拭かれる。こびり付いた汚れを取るように何度も何度も繰り返された。

 

 家康は夜の野原のど真ん中で、意中の美女に見守られる中、裸にされ下半身を念入りに二人の黒衣の女性に身を清められていた。ついに家康の自我が崩壊が始まった。呟き始めると、それは段々と大きくなり絶叫へと変わっていく。

『………、………せ、…ろせ、ころせ、殺せ、ころぉせぇぇーーー。情があるなら一思いに殺してくれーー』


 アーリィの思い通りに事が進み妖艶な笑みを浮かべ、一歩一歩ゆっくりと己が着ている衣服を脱ぎ捨てながら家康の元へ近づい行き、裸体になったアーリィは家康の2歩手前で立ち止まる。


 裸体のアーリィを前にして家康の鼓動は高鳴る。白い肌に細い二の腕、美し鎖骨から形の良い豊満な胸につながり、胸の先に佇む綺麗な乳頭、胸から腰までS字を描く様な美しいボディライン、腰から細い足首につながる長い脚。

 この世の全ての男が欲すると思う程の存在が、妖艶な笑みで家康を誘うように佇んでいるのを前に、恐怖と寒さにで縮こんでいた心には活力が生まれ、息子へ大量な血が流れ込んだ。


 アーリィは立派に育った家康の息子を見て歓喜で身が悶えそうになるのを必死で堪える。今までに見たどれよりも立派で、天をも貫く勢いで聳え立つそれを見て思う………いや誓った“アーヤには渡さない、この男は私の者。何があっても守ってみせる”と。意を決したアーリィは家康に抱きつき、唇と唇を重ねる。


 家康の凍えた身体と壊れかけた精神がエーリィの体温と柔らかく心地良つ伝わる身体の感触で癒され行く、重ねられた唇から相手の舌が力強く入ってくると、舌と舌が激しく絡み合い、快楽に溺れ思考が支配されて行く。家康は自分の記憶を見られているとも知らずに快楽に飲まれて行った。


 どれだけの時間、唇を重ね合わせていたのか、エーリィは家康の記憶からこの世界を知り言葉を学んだ。エーリィは余韻を楽しむ様にゆっくりと唇を離し、家康の耳元で優しく日本語で語りかける。

「私は貴方を独占したい。貴方との子を産みたいの。一人ではないのよ、沢山の子が欲しいわ。私の望みを叶えてくれるなら、私は全力をもって貴方を守ると誓いましょう。

 貴方が望むなら永遠の時を生きることもできますわ。極楽浄土を望むならそれも叶えましょう。

転生を望むなら貴方が望む時代、場所、環境を整えて差し上げます。

 ですが………………天下取りだけは諦めなければなりません。貴方が犯した罪が光神の怒りに触れたのです。それでも天下を望むなら貴方は滅び、汚らわしくも醜い魔者となりこの世の暗闇を永遠に彷徨うことになります」


 アーリィはここで一度話を止め、家康の顔が見えるように顔を上げ、見つめ合い家康に問う。

「それでも天下を望みますか。天下を諦め私の者になりますか」


 家康の答えは決まっていた。信長に信玄が存命である以上、今の自分が天下を取れるとは考えていなかった。戦国の武将として生まれたなら誰しも一度は天下を取る夢は見る。叶う叶わないは別として家康もその想いは抱いたことはある。だが疑問も残る、自分が光神を怒らせる程の罪をいつ犯したのか、それほどの罪とは一体何なのかと。

 

 何も知らない家康が戸惑うもの当然である。だが光神アーヤの前での脱糞は大罪であった。全てはアーヤに大きなトラウマを残したハットン男爵とカダン伯爵の責任なのだ。二人の事件さえなければ脱糞したとはいえ、実史の様に家康が天下を取り江戸の世が来たであろうが、日本の実史すら変えたハットン、カダンの大罪は消えることはない。


 答えを言う前に知りたい事があった家康は口を開く。この時点で家康の身体の自由は全て戻っており、両腕でアーリィの身体を包み込み、右手でお尻の感触を楽しみながら、天をも貫くほどの息子はエーリィの両太もも挟まれ、より巨大化していた。

「答えを言う前に貴方のことが知りたい。どうか教えてはくれないか」


 エーリィはここまで一度も名を名乗ってないことに気づき僅かに動揺したが“神秘性を表すなら結果オーライよね”と気持ちを持ち直し、家康から距離を取る。

 地面から二十センチのところで浮き止まり、マーを微量に解放して水色と金色に輝く粒子を衣服のように纏う其の姿は、女神と言う言葉以外で言い表すことは出来ない程神秘的だった。鬼なのだけれど…


「我名はエーリィ。昊天始神アーと昊天元神マーャの御子、生命を創造し生と死を司る光神アーヤに創造され、愛の神であり、この世とあの世を結ぶ、魂の輪廻を創造した神。涅神アイラの眷属である」

 

 瞠目する家康を慈愛の満ちた瞳で見つめ優しく問うアーリィの心の内では、神様ごっこが出来て上機嫌である。

「再度問おう。家康よ天下を望むか、我を望むか」

 ノリノリのエーリィ、ここでマーを僅かに解放する“私に逆らったら痛い目に遭うわよ”と、調教の仕上げで威嚇をしたのだ。


 家康はエーリィが人よりも遥か上に存在する者と魂に刻み込まれたのだろう。その場で両膝を折り、両手、両膝を地面につけ頭を下げて口を開いた。

「この家康全てがエーリィ様の物。生涯を共にする事を御許しください」


“少しやり過ぎたかしら”とエーリィは反省しながら家康を引き起こすし両手、両膝についた土を払うと、自身が両膝をつき、元気を無くした息子を愛おしそうに両の手で包み込み前後に動かすと、息子を口の中に含んだ。そこで両目で家康の顔を見るのは忘れなエーリィは流石と言える。


 家康は最強の背徳感に満たされる。人の上位の存在である女神が地面に両膝をつき、血がみなぎる息子を家康の顔を見上げながら喉元まで入れ込み、また前後させる。女神の口の中が唾液で満たされることにより息子は強大になっていく。背筋に電撃が走る程の快楽はまさに神の身技と言えた。


 満点の星空の下で行われる行為。そう青姦である。家康は初めて知る快楽に扉を………一つの扉ではない数十枚の扉を一度で開き全ての階段を一斉に駆け上がる。昇天するのだ。天まであと一歩のところで家康の脚が止まる…。


 エーリィの行為が止まったのだ。驚きのあまり瞳孔を開きエーリィを見るが、もうその気がないと知ると女神に強制は出来ないと思い。今にも暴れ出しそうな程に血管を浮かび上がらせ聳え立つ息子に、家康は情けをかける。

“最後は我が手で”と、息子の思いを果たす為に右手を添えようとした時、その手をエーリィに掴まれる。


 エーリィは掴んだその手を自身の乳房に当てて、子犬の様に項垂れる家康へ語りかける。

「旦那様」…既に妻を気取るエーリィにはビックリだ……後に瀬名姫との争いなるのだが、それを知らない家康はおとなしく聞いている。

「夜はまだ長いのですよ。初夜はあの城中で」

家康が手で示された先に目をやると、家康の居城である浜松城より二回り以上の大きさの石造りの白亜の城があった。

 

 その城は数千年の間、封印されていた幻の城であった。言い方を変えれば、使い所が無く放置されていた城とも言える。先ほど家康に使用していた、お湯、洗面道具一式、洗濯バサミ、等。アーヤに出していたお茶などetc.侍女たちが考える主人に少しの不満を与えず、常に快適に過ごす為に創り出せれた術法。アーヤ付き侍女のみに使用が許される“侍女法”この中に白亜の城も含まれていた。


 この術法には多くの伝説がある。

 その中の一つが、大いなる昔まだ国が存在しない時代に、侍女たちが必死に四鬼に願った。

「どうか主人の為の術法をお授け下さい」

 この純粋な想いに四鬼が感動し、四鬼の知識を集結し創り出されたのが侍女法と言われているが…現実は、当時暇していた四鬼が侍女頭に「あんたら暇でしょ」と丸投げされたのだ。


 二人の侍女は幻と言われる城を出現させた事で鼻高々であった。これも彼女たちを後々懐柔し易くする為のエーリィの策の一つだとは知らない二人は、戸惑う家康の手をとるエーリィの後をニコニコ機嫌よくついて行き、白亜の(ホテル)の中へ消えていった。



 



徳川家康ファンの方………ごめんさい。最後まで読んで頂きありがとうございます。ログイン設定は解除していますので感想を頂ければ嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ