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社畜にもなれなかった俺が、JSに転生して経営の才能が開花した件 ~駄菓子屋からはじめて売上50億円へ~  作者: しけもくパイポ
第一章 最初のビジネス

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インフルエンサーを活用せよ

 放課後、予告通りに来海がやってきた。


「先輩、どこいきます? 屋上? 図書室? それとも……」


「じゃあうちくるか」


「え、えー/// だって、私たち出会ってまだそんなに、えー」


「嫌ならいいけど」


「嫌なんて誰も言ってませんよーだ」


 そんなことを言いながら、二人で校門を出た。来海は折り畳み傘を丁寧に開いて差す。俺は小雨だったから、何も差さずに歩いた。


「はい着いたよ」


「早っ。こんなに近いなら言ってくださいよ。折り畳み傘差しちゃったじゃないですか」


来海は「もうー」と言いながら折り畳み傘のヒダを一枚一枚丁寧に畳んでいく。


「先輩、毎朝何時に出てるんですか」


「8時15分」


「いいなあ。私なんて7時55分ですよ」


 来海の家はちょっと遠いのか。帰りの時間は気をつけてやらないとな。


「ただいまー」


「おかえりニャ」


 駄菓子屋スペースでチャッピー(老婆の姿)が出迎える。


「こんにちは。へー、ここにも駄菓子屋あったんだ。私は正門側の『スプーン』しか行かないからなあ。って、えっ! この前言ってた駄菓子屋って」


「うん、私の家だよ。宣伝に使わせてもらっちゃった」


「ううー、まさかのPR案件。ステマの片棒を担がされてた」


 小4なのにいろんな言葉知ってるんだなあ。インフルエンサーだから大人社会で揉まれているのかな。さっきも折り畳み傘を畳みながら、何気ない会話で場を繋いでいた。こういうのって大人になってもなかなかできるものじゃない。能力高いなあ。


「じゃあ商品開発してるから、なんかあったら呼んで。行こ、来海」


「後でジュース持って行ってあげるニャ」


 ありがとう、と言って俺たちは駄菓子屋の隣にある別の空き部屋へと移動した。


「おばあちゃん、猫みたいな喋り方だね」と、開口一番、来海のツッコミをくらったので「結構田舎から出てきたから、昔はああいう方言だったみたい」と適当ににごした。


「で、ここで何するの? さっき商品開発がとか言ってたけど」


「よくぞ聞いてくれた。これから夏に向けての新商品を開発します。だから来海には、商品開発の企画から考えてもらって、商品化までの道のりを動画にして発信してほしいのだ」


「え」


 これぞストーリー作り、ブランディング、フォロワーへ拡散という、インフルエンサーマーケティングのフルコンボである。


「案件じゃないですか」


「嫌なら学校で配信してたこと、先生に言ってやろ」


「もうー、優越的地位の乱用〜」


 そんなことを言ったり言わなかったりして、来海のインフルエンサープロジェクトが幕を開ける。


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― 新着の感想 ―
チャッピーの語尾を方言て濁したところ草
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