表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/128

第21話 あんドーナツ①

お待たせ致しましたー

 生地を丸めて丸めて。


 出来上がったら……ちょっと置いて。


 すると、おじいちゃんがうーんと首を曲げたのよね?



「おじいちゃんどうしたの?」


「いや……自分で言っといてなんだが。あんドーナツの仕上げがな」


「え?」


『ふむ。簡単に言うと……段蔵(だんぞう)はドーナツに挟むのではなく、包む方法をしたいのじゃろう』


「つつむ?」



 美濃(みの)さんが、あたしにもわかりやすく言ってくれているんだけど……やっぱりわかんないや。


 それがわかっているのか、美濃さんはくすくす笑うだけだ。



桜乃(さくの)。パンに中身があるものはわかるか?』


「なかみ?」


『簡単なのじゃと、あんぱんじゃな』


「! うん! わかる!」



 じゃあ、おじいちゃんがやりたいのは。


 ドーナツに最初から……あんこ入れたいってこと?


 はさむのとどう違うんだろう?



「包みやすいし、あと入れよりも食感が良い。店ので出してるのと同じだしな。桜乃も好きだろ?」


「! 好き!!」



 サクサクじゅわ〜って言うの、大好き!!


 けど……つつむって大変なのかも。


 おじいちゃんとかおとうさんは、なんでもすぐにできるけど。



『であれば……段蔵。あんこはあちきが用意しよう』



 美濃さんが、ぱちんと指を鳴らしたら……ドーンって、台の上にあんこが入った入れ物が出てきた!!


 あと、うすくておっきなアイスの棒みたいなのも。



「これなーに?」


『包む作業には大事な道具じゃ。あんベラと言うのじゃよ』


「……あんべら」


「桜乃、それであんこ食うんじゃねぇぞ?」


「しない!」



 あんこは食べたいけど……ドーナツできるまでがまんするもん!!



「んじゃ……俺が手本見せた方がいいのか?」


『あちきもやろう』



 お手本を見せてくれるから……あたしは美濃さんのとなりで待って。


 ふたりが、めんぼうで生地を少しのばして……手に持って、あんべらであんこを取って……生地にのせた?



「おいしくなるの?」


『まあ、見ていりゃれ』



 で、ぽーんぽーんって、美濃さんは生地にのせたあんこを……とじちゃった。おまんじゅうみたい?



「……これでいいの?」


『これにも軽く発酵させれば……揚げられるのじゃよ』


「そうさ」



 おじいちゃんがどんどん、つつんでいく!! すっごぉい!!



『桜乃も少しやるか?』


「うん!」



 楽しそうだから、美濃さんに教えてもらいながらやったんだけど。


 丸めの練習以上に……むずかしくて、べちゃべちゃになったわ。



『大丈夫じゃ。直しはあちきはやろう。回数を重ねることが大事なのじゃよ』



 美濃さんは、おこらない。


 おじいちゃんも、美濃さんの前ではおこらない。


 別に、おこってほしくはないんだけど……こんなにも楽しくていいのかなあ?

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ