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57話 第二王子領進軍

マルス達は軍備を整えていく。資金のない貴族にはマルスが貸し付ける。


そうして軍を整えていき、マルス軍9000が出来た。マルスは何とか10000にしたかったが時間なくて諦めた。もう少し時間を掛ければあと3000は集まるので防衛部隊とする。


マルス4000と伯爵軍2500、伯爵軍2500で9000となった。この伯爵軍には各貴族達の兵が組み込まれている。

マルスは、自分の兵力4000を本隊2000、ガレイス隊1000、モレガ隊1000として3つに分けて進軍させる。伯爵軍もマルスと別れて進軍する。効率よくより速く、平定する為に小分けにしていく。

大軍が来た時には不利となるが、ここ第二王子領は混乱状態であり、纏まっていない事から大軍は無いと判断した。


マルスの軍勢は横一列に並び第2王子領をローラーを引くように進んでいく予定だ。


マルス「ローラー作戦を発動する。みんないくぞーー。」



第2王子領の者達の多くが元ジャーマン王国貴族である。伯爵たちの軍勢との戦闘は無かった。伯爵以下の貴族達も事情を説明して、説得していった。進軍速度が速かった。一方マルス達は戦闘が起きていた。

流石に伯爵たちのようにはいかない。知らない者同士だ。侵略者と戦う事は必然だ。

だが多勢に無勢で、マルス達も快進撃で進んでいく。


マルス達が第2王子領、下半分を占領した頃、ドズルの使者がマルスに面会を求めてきた。

マルスは一度、軍を止めて使者と会う事にした。


使者「マルス伯爵、お目通り感謝いたします。早速ではありますが、我が主、ドズル・ケーリング侯爵閣下の御言葉をお伝えいたします。ドズル閣下は、第2王子領占領後にドズル領へと進軍をしてくるのかを警戒しております。マルス伯爵の事は理解しておりますが、確認してくるよう言われております。」

マルス「第二王子領平定後は、そこで終わりです。ドズル領へは、はいりません。今回の第二王子領平定は、混乱の収拾が目的です。クリニカ王国と戦争が生きる可能性が高く、第2王子領が混乱したままではクリニカ王国に利用されてしまいますので、一刻も早く安定をさせたいのです。」

使者「ドズル閣下も同じ考えです。ドズル閣下は東と北を警戒しております。マルス伯爵には、お手数ですが、東に睨みを利かせてもらいたいとの事です。東と北への対応がドズル閣下がおこないますが、マルス伯爵が、第2王子領から東を睨めばお動きやすくなるのです。北と東の一部が連携してくる可能性が高いとの事です。」

マルス「要は東をけん制しろという事なのかな。」

使者「左様です。」

マルス「了解した。うちも東や北を相手にする様にいかないからな。第2王子領を平定してクリニカ王国に備えなければならない。協力できることこは協力する。」

使者「ご理解が早くて助かります。東に使者として貴族領に行きますがイヤー、話の分からない者が多くて困ります。」

マルス「ご苦労さんだな。まぁドズル閣下の為に頑張れよ。」


マルスとドズルの使者の会談は、問題なく終わった。だが東の貴族達を警戒させてしまった。マルスとドズルは東の領地と以前に敵対していた。また侵略してくるのではと警戒されてしまったのだ。


第2王子領をは順調に進んでいたが第2王子が王都から連れてきた側近たち貴族の一部が徹底抗戦を叫んでいる。叫んでいるだけで協力している貴族は少数である。少数でも貴族同士が集まりそれなりの兵力となっていた。


側近貴族は、3000の兵を集めていた。一つの都市(元領都)を根城に好き勝手をしている。

決戦といいはり、周り商会から金とむしり取り、自分たちの懐に入れている。

いざ、マルス達か都市に近づくと3000を引き連れて都市の外に出てきた。決戦を挑もうとしている。実は籠城しようとしていたが、都市の者達が、追い出したのだ。マルス達が迫ってきている事で、側近貴族達も都市の者達を脅すことが出来なくなっていた。いつもは威勢の良い事を吐いて、高圧的に都市民を相手にしていたが、本当に戦争になってしまった状況で戦うしか方法がなくなった。

威勢の良い事を言った事で、野戦をする羽目になっていた。


側近貴族、3000とマルス軍2000が対峙した。側近貴族達は敵が自分達より少数なことが分かると喜び、態度が大きくなっていた。もう勝ったつもりらしい。


マルス達は、数が少なくとも歴戦の強者たちである。側近貴族達が何の作戦もなく突撃してくるのを待ち構える。


マルス「撃てーーーー。」

   どっかーーーーん。と1発大魔法を放った、そして3000の兵は瓦解した。たった1発で逃げまどい、軍としての機能は無くなってしまった。

唖然とする側近貴族達はマルス達の捕虜となったがマルスと会う事は無かった。マルスは都市との交渉で側近貴族達を都市に引き渡した。今まで散々悪さをしてきた側近貴族達は都市の者達に嬲り殺しにあった。

都市はマルスの支配下に入り、忠誠を誓った。この街に領主はいない、元は第2王子であったが今はいない。マルスは領主は後で決めるとして当分の間は今までと同じに治めてもらう。各街区代表者の協議制だ。


マルスは第二王子領、最大の都市を吸収したことで、第二王子領の大半を手に入れた。まだ全域ではないがほぼ間違いなく支配が出来るだろう。


そうしていると、各地から報告が届く。別部隊のガレイスは何度かの戦闘はあったが順調、モレガの部隊も同じで順調に支配地域を広げている。伯爵たちの勢いも衰えない。


ほぼ全域支配となる頃、東より使者が訪れた。


使者「ケントレー伯爵、戦場でのお目通り感謝する。」

マルス「もう戦いは終わります。問題ないですよ。」

マルスは軽い感じで答える。

使者「ケントレー伯爵、東と同盟を結びませんか。」

マルス「同盟、同じスレイト王国だ、同盟など必要ないだろう。」

使者「いえいえ、今回の第2王子の騒動もそうですが、国が荒れております。内戦も各地で起こりそうです。そこで手を組み、対応していきましょう。」

マルス「俺の支配下に入ると言う事でいいのか。」

使者「えっ、いえいえ同盟です。」

マルス「誰と同盟を結ぶんだ。今、東にはそれなりの立場を持った貴族(上位)は居ないだろう。」

使者「・・・・・・・」

マルス「同盟を願うのであれば、東ではなく貴族の名を申せ。」

使者「・・・・・・い、一度皆と協議いたします。し、失礼いたします。」


使者は、帰っていった。





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