14.腹黒メイドのキリカさん
その日の午前の授業も滞りなく終わりました。
私はクラスの違うお嬢様と合流し、食堂にいます。
「この学園はなんで使用人と雇用主を同じクラスにしないのか謎ね!」
この学園ではどのクラスの令嬢もメイドや執事が違うクラスにいるので、自分のことは自分でやっています。
というか、出来ない人は退学になります。
「そうですね、お嬢様。 私にも理解不能です」
笑顔で相槌を打っていますが、これは嘘です。
私はこの意向を知っています。使用人と雇用主を同じクラスにしないのは、単におんぶに抱っこの依存人間にならないようにするための学園側の教育方針の一環です。
お嬢様も本音では薄々気付けています。気付けないバカな娘たちが退学にされていなくなるだけとも取れますが。
それでもこうして愚痴をこぼすのは、やはり今までは人にやって貰っていたことを自分でやるのが大変だからでしょうね。
ですがご安心ください。お昼休みはプライベートの時間です。
私がお仕事をしていても問題無しです。
学校でもお嬢様に仕えるなんて、私ったらなんという仕事人間の鑑なんでしょうか!
常にお側に立ち、紅茶の補給をしたりソースを取ったりと給仕に励む私に感動されたお嬢様は、私の望んでいた言葉を発してくれます。
「あなたもよく働くわね。 ご褒美として今月のお給料に色を付けてあげるわ」
よっしゃ!ちょろい!!




