来年度から有給五個取れるってよ!? え、会社なくなったからもう来なくて良いって?
はい。ハタラキカタカイカク。みなさん、うまく改革できてるでしょーか!
いやぁー、日本の社会人ってぇやつは、ほんとロボみたいに働いて、リフレッシュもしないで、ひたすら働き続けて、右肩上がりの成長を成し遂げたわけですが。
(ゼンネンヒワレ、という呪文に、尻を叩かれながらな!)
そうなると自社のことには詳しくなるけれど、「遊べない」「お金使えない」なんていうことになっちゃったりするわけです。
ああ、最近は、お給料低すぎて「お金使えない」、生きるだけでカツカツという点もあるとは思います。
ケッコンできないとか、コドモ育てられないとかな。
私は繁殖系の能力を世界から封じられているので、「子育てとお金」については、それぞれで語ってね? となるのだけれども。
傍目からみても、節制してるよね。
一部の「お金使いたいから、働く!」って人は、儲け話に食いつく蛮勇をもったチャレンジャーだと思います。
野望のあるなしは、生きる上で大切なことかと思う次第。
ま、私はぐーたらしてたいスローライフな人ですが。
もっと働けって言われたら、だが断る! っていう感じです。
さて、そんな日本の労働者さん! 「有給休暇」という言葉をご存じでしょうか!?
はい。「リフレッシュして心身共に健康にするためのお休み」です。
ツカワナサスギテ ワスレテナイカ?
新入社員は年間10個。それから勤務年数が増えるごとにMAX年間20個の有給休暇が発生します。
ちなみに、前年度のものは「繰り越し」ができます。
ただし、一昨年の分は、「消滅」します。
なので6.5年以上同じ会社にいたら、前の年の分も含めて40個の有給がストックされたりします。
(きちんと毎年消化してるなら20個だけど)
消滅する分の買い上げは基本しません。
有給。みなさん、どの程度お使いでしょうか?
うちの会社の有給取得率は二割ちょっとです。
(世間的には五割らしいけど、100%のところと、10%くらいなところが混在してんじゃないのかなぁ)
ちなみに、有給取得率上位300位ってのが公開されてたけど、300位で6割くらいでした。
うん。低い。
低いなぁ。ほんと。(取れてるだけまし? そ、そっすか……)
私、去年いくつ取ったっけか。ええと……いちおう五個は取ったんすよ? 私、セーシンカ行ってますし、受診の日は有給にして! ってお願いをし……たんだけど、結局毎月=12個なんて取れなかった。いちおう私、年間20個くらいな勤続年数でして、まーさらっと消えたのが14個くらいかな。
休日出勤があって、それの振り替えが取れない=追加で有給もとれないっていう、変なジレンマがあります。
有給を使う前に日曜出勤分の振り替えを使え、ってな具合で。休日出勤分を金にするなら、有給つかえないですということです。
(それやりたい放題になると、有給の買い取りにつながってしまうから、しかたないのだけど)
ハタラキカタカイカクを遵守しようとして、逆になんかすっげぇー面倒な勤怠になってる昨今です。
でも、こんな私ですら「使ってる方」なんですよ。
店長とか普通に毎年17個とか捨ててるしな。休めてるのお盆とか年末年始で店閉めるときくらい。
二割ってことは、年間4個使ってるくらいってことだもんね。
ちなみに、子供の看護休暇ならばあっさり通るけど、本人の病気とかでもあんまり休ませてもらえなかったりする。
まあ、人が居ないからなのだけど。熱があっても出勤したりするしね。
前に、40度くらい熱でてて、脂汗流しながら働いてた先輩がいたヨ……あかんよ。
感染系だったら、どうすんのよ、もう。
看護休暇は子供一人だと、五日まで。それを越えると有給で対応って感じになる。
業界的に「女性をあてにするところ」だから、産休育休に関してはものすごく環境が整っていて、「女性の」産休育休取得率はめちゃくちゃ高いです。え、そのしわ寄せは、生産性がない我らがうけますけど? 派遣さん入れてくれればまだいいけど、ダメだったら新人教育しながら対応するか「欠員のまま」仕事する感じです。
事故った同僚が普通に「松葉杖ついてでもきて」って言われてたアレはさすがに会社的にもNGだったけど、現場のメンタリティが「休めないオーラ」に包まれちまってる感じがあります。
一人休んで回らない職場ってなに? ってことだけど、まあそれは小規模小売店だからでね。
スタッフ4.3人くらいで適正くらいだろうか。
四人だとちょっと頑張る必要あり。昼休憩は取れないときあり。
五人だと、まあ、余裕ありくらい。
雑に仕事すりゃ3人でも回るんですが……それは、ねぇ……
そして、土曜・日曜も変則的に仕事があるので、平日に誰かその分の振替休を取る必要があって、原則4人でのお仕事で回している感じなのです。なら、五人居る日に一人有給とればいいじゃん! って思うものなんですが。
本部的には「四人で行けるよね! 人があいてる時は他の店舗の手伝いをだしてよ!」ってな具合で、休みは取りにくいです。
他は三人必要なところで二人でやってるようなところもあるわけだし。
手が空いてるなら、他のところの助っ人をしろといわれるのですよね。
それを無視して有給とりまくったら、お前らだけ休みやがって、くらいな勢いでヘイトも溜まるってなもんです。
やるならエリアみんなが有給とれないといけないけど、その環境ができたら「じゃあ、移動ね」って別のエリアに人が抜かれる。
結局人員的余裕なんてものは「絶対に」生まれません。新規出店とかしちゃうしな。
人件費はかけませんけど、利益だすためにもっと働けっていうのよ、あの人達。
偉い人達は、ほんと金に貪欲でシビアで、「それが仕事」なのねって感じがします。社畜の管理ご苦労様です!
さて。それで有給のうちの会社の考え方というか、「集合無意識でみんなが思ってる」のは、「病気したときとかに使う物」っていう意識であります。これがやたら強い。年間20日も病気とか怪我とかしてたら、ちょっと持病を疑うレベルじゃないかなぁ。
そもそも、それは休職するレベルだと思う。
でも、「病気とか通院とかじゃないと」って意識が強いです。
有給取得率ってのは「取れない会社」と「全部取る会社」で割とざっくりわかれているらしく。
その根幹には、たぶん、「遊びで有給とっていいわけ?」っていう考えがあるのだろうと思う。
私からすれば「リフレッシュするためのものなんだから、ちゃんと有給休暇とって、それで仕事ちゃんとやってね」というのが正しいのだろうと思うのだけど。
有給取得するための報告に、理由を書かせる会社の多くは、「理由を欲する」わけです。
ここで、「グアアーム!」とか、「アタァミー!」とか、書けるのか? ってな感じです。
たいてい、病気が理由じゃないと有給とか取れないわけです。いえ、取れるんですよ? でも、上司の心証がめっちゃ悪いわけ。
「仕方なく休む」ならいいんだけど、「遊びで休むな」って空気が充満です。
(あっれー、私通院のはずなのに、有給つかえてなくね? あれ? オカシイナァー)
外資系のほうが有給はとりやすいのかなぁ。どうなんだろ。
あとは、その……「は? 有給? そっだらごといっで、おらさの会社、にーちようびも、ねーべさ」っていうようなところも、実際あったりするんだよねぇ……orz
有給以前の話で、週二日の休みが取れてない。
そんなところは、「法定休である日曜日に、休んだ=有給だ!」と言い張っておしまいじゃない? と、もはや世間の仕組みに対して諦めを持った声を聞いたりもしました。
従業員は代えの効く労働力という認識で、メンテナンスをしたり、育成をしたりということを、会社はあまり意識していないように思う。
もちろん「人一倍働いて、悪知恵を働かせた人」がえらくなる以上は、上に立つ人が「人に休め」というわけはないのだ。
または愚直に「仕事だけしてきた人」が出世をするのだから。
それこそ、法律で定められたとしても。
だって、「自分はそうやって結果をだした」のだから、部下にも同じことを強いるだろう?
ほら。規則で決まったって、結局は休めない。
もちろんね、休みの日に仕事をすることで「その後楽になる」ってわかってて仕事をすることはあるのさ。そこまで否定はしないし、基礎を作る時間というのは私も大切にしたいのだけど。
ただ、搾取されるだけの時間というのはダメだ。将来的に現場が楽になるための苦労なら、一時的に割を食っても良いと思うけど。
さて。その現状を踏まえて、政府がやろうとしている「年間五日の有給最低保障」を行ったらどうなるのか。
ちょっと考えて行きたいと思う。
・企業が有給分の労働力を雇ってくれる。
可能性として、コンマいくつかわかりませんが。いわゆる、オーナインシステムくらいの可能性で、起こりえるかもしれません。
なんで、そんな悲観的だよって、タイトルにも書いたとおり、「すでに効率化して、最適化している状態」=「有給を使わない前提での人員配置」をしている上での、利益確定をしている=休ませたらつぶれるかも、があるからです。
有給取得率の少ない会社は、「その、捨てられた分の有給分」、給料を払ってないのです。
例えば、新入社員が有給を二日しか使わなかった。8個残った。翌年一個しか使わず、7個。翌年はそれが消える。
一日一万として、7万円分会社の利益なのです。
もっと長いこと務めてる人は、店長の例だと17万円分。
実際は、年次が上がると日給も上がるから、もっとコストはかかる。
その人達が「休む分」の労働力は、果たしてどうやって担保されるのか。
人を入れて、対応をするという形になるとしたら?
その分コストがかかるわけで。
これは、有給をまったくつかってなかった会社での、かりの試算だけれど。
たとえば100人規模の会社で、100人が5日有給をとったら、年間500万円の損益なわけです。去年に比べて。
そこで、タイトルな感じで、「潰れちゃう」会社とかって、でないのかなと心配になったりするわけでした。
もちろん「従業員の犠牲で会社が生きている」というのは、本来よろしくないことで、有給は権利だし、全部取るべきだと私も思っているけれども。
改革をするには、企業の体力はあるんですか? と、心配になるのです。
有給とれるけど、「基本給は減らすからね!」とかってのがまかり通るのかも謎ですし。
それがまかり通るのだとしたら、それって、「有給」じゃなくない? 「欠勤」となんか違うんすか? と思ってしまう。
そうか、働き方改革って残業代を削って、基本給まで減らす法律なのかー、と感心してしまいます。(ええ、つまりは運用次第、ですよね)
・現場努力に期待するパターン
ネットでちらっと働き改革の話を調べると、踊る言葉は「今こそ、真の効率化だ!」なんて話ばっかりだったりする。
経営者側は人を増やすことなど欠片も考えておらず、「今まで十人が十時間でやってた仕事」を「十人で八時間でやりましょう」という姿勢を崩さない。
それは当然の話であって、彼らは内心こうも思っているのではないのかな「本当に、部下はその時間十全に働いているのか」とね。
それこそ、無駄な時間がなく、気持ちを緩めずに四時間+四時間(昼休み一時間)を続けられているのか、と。
ちなみに、私はトイレが近い方なのだけど、仕事中はトイレに行く余裕が取れず、割と漏れている。
びしゃびしゃってこたぁないけどね! 尿失禁は五十歳からってイメージだったんだけどね!
ちょこっと漏れ用のアイテムは世の中にあふれています!
いや、トイレが近いのは精神的に追い込まれてるからってのもあるんですけどね。
泌尿器科いけよって話もあるんですけども、休み取れないですし……
若い頃から二時間に一回はトイレに行きたいほうなんですよ。休みの日は六時間とか持つんだけれども。
まあそういうことを言っても上司は取り合わないわけで(尿もれの話は言ったけど、スルーされた)、一律で成果をと迫ってくるわけです。そりゃ尿漏れは地味かもしれないし、苦しそうとかはないんだけれども。結構勇気をもって告白したのに、スルーですかってのに、がっかりしたものです。
というか、ピーク時間がやばいんだよねぇ。ほっと息を吐くなんてことはできないし。
先日だって、手伝いに行ってたけど四時間のうち三時間がピークタイム。
常時動きっぱなし。一時間は残務処理で休んでる暇などなかとです。
それでも「もっと働け、もっと効率化だ、きりきり働け」とえらい人たちは言ってきます。
新しい業務もばんばん積まれていき、ノルマも積まれていき、正直これを楽しんでやれる人たちって、マゾヒストなんですか? ってしみじみ思うのです。頑張ればいいめを見れるかっていうのは……どうなんすかね?
例えば、100人いるところでの2人欠員とかなら、一人当たり「1」だった仕事が、二人分を98人で分け合って、「1.02」がんばればいいわけで、なんとかなるでしょう。(部署別となると、少人数グループになったりするのかな?)
でも、これ小規模の会社だと厳しいわけです。
しかも「机上で終わる」のなら、自力で休みの分まで自分で終わらせるなんてこともできるかもしれませんけど、サービス業だと、「仕事が発生するのはその日」で、「終わらせるのもその日」です。
五人の状態で一人「1」だったことを、四人でやると、「1.25」の仕事の割り振りになります。
店舗によっては従業員二人なんてのもありますし、そのときはもう、手伝いを呼ばないと無理です。
一人で二人の仕事はまかなえません。(ま、手伝いに行った店舗で一人で1.2くらいやらされたことはあるけれど。勝手もわかんないし、もうやだぁ、って言いながら仕事してました。お客さんもきっと、もうやだぁ、だったと思います。すんません)
もちろんサービス業なので顧客の量も変動して、1が、0.9になったりもあって、問題のない日もあるのですが。(逆に1.1の日に、人数少ないと絶望的です)
一人当たりにかかる負荷は、はぁんぱないわけです。
人を増やしてもらえないっていうことなら、もっと効率化して、仕事の時間を減らして休もうという試みになるかと思います。
サービスを低下させずに、無駄を洗い出して、削り取る。
私もこれは念頭に置いて働くし、問題点は減らして効率化、デフラグをしていきますよ。
もちろん「裁量権のある範囲で」ね。「勝手に必要な手順飛ばすのはダメ」です。
(その考えが頭にちらつくことはあります。雑にできるところは、雑でよくね? ともね。やっちゃいけないこともあるから、そこは押さえておきたいし、あとは本社はやたらと品位を押しつけてきて、あれってすげぇ無駄な気がします。まじで感性が合わない)
でも、自店舗の事頑張っても「あいてるよね、じゃあ手伝いね♪」って言われたら目も当てられない。
そっちはもうまじで、「手伝いこないと営業できない規模」の超小規模店舗なわけで。
一人休みになると、残った一人じゃ絶対回らない、なんてことが多々あるわけです。
風邪ひいても休めないってのは、こういう理由でございます。
エリアで一人フリーランスの人員でも置いておけばいいのに、それができてない。
どこもギリギリ最低限ってね。
「できる」と思われるノルマは「来年もっとやれ」といわれ。
「できる」と思われた人数よりも、少なくやれれば「来年はもっと労働力少なくて良いよね」といわれ。
頑張れば頑張るほど、「仕事が増え」て「労働力は引き抜かれる」という、この悪循環!
そして、給料は増えない。うん。
みなさん、やる気に満ちていらっしゃって、たくましい限りです(とーい目)
・では、そんな中で「有給を取る」ためには、どうすれば良いのか。
有給をつかうことによって「企業が得をする」なにかがあれば、いいのかなと。
基本、企業というものは自社の、もっといえば「上の方の人達の利益」(株主も含む)を目指すものです。(注:起業者のメンタルに依る)
え? 現場とか、下積みは、ただの労働力だよ? 社畜ばんざーぁぁいいひぃひいいい(っていうほど、私はがんばってないが)
サービス業だと、現場の状況が一番優先っていう会社はクリーンだと思います。
そういう会社は羨ましいね。え、それなら転職しろよって? ちょっと考えるレベルですけど。
ただ、実際は経営陣だったりの利益優先なところは多々あるわけで。
その上では、「従業員を休ませると利益がある」ということが視覚化される必要があります。
まあ、リフレッシュしたら「個々の能力が上がって、業績が伸びた」とかですね。
あと、時々言われますが「私生活での活動を通して、新しい商機を見つける」のも、まあ、その中に入ってはいます。
いますが、休みの日まで仕事してるみたいで、私はこのパターンは好きではないです。
名刺のクラウド化するCMで、「プライベートで知り合った人が、取引先の偉いひとでしたー!」ってのがあったんだけど、プライベートで会った人の名刺まで、会社で活用すんなよ……と、そのときは心底思ったものです。
せっかく、会社関係なく楽しくバーでのんでたとか、釣りしてた、とかなのに、いきなり仕事持ってこられても、あれはどうなんだろうね?
休みの日くらい、仕事のことは忘れて、あほみたいに男の娘話をかいていたいんじゃーい!
っていうか、休みの日までビジネスの事を考えてる人って、ほんと「仕事と自分の趣味がベストマッチ」すぎてると思う。
私は嫌々働いてる感じの人なので、ずっと仕事の事を考えるとか、むりげです。
むしろ、行き帰りのときは、理想的な男の娘について妄想をたぎらせる日常です。
仕事で「成功する人」ってのは、たぶん「私生活も全部仕事の方がだいすきー!」なタイプなんだろうと思う。
出世するのが楽しくて、社会で「遊ぶ」のが好き。
飼われてる側からすれば、わけがわからない、発想ですよ。
(いや、私も不妊治療のためのプロジェクトとかなら、すげーがんばるかもしれないけども)
でもリフレッシュしたら業績アップっていわれても、私にはちょっとピンとこないのですよね。
いわゆる「法定休暇」だけ、週休二日、祝日、年末年始のお休みを「ちゃんと取れてれば」人って、そこまでダメにならないと思うんですよ。飼い慣らされてるので!
もっと駄目な働き方なところ、いっぱいあるでしょ?
月の残業が45時間超えるとやばいし。
え、私は仕事に「行く」ことでストレスを浴びて、アルコール漬けですけど、これは仕事が合ってないだけっていうね。
実は有給うんぬんではなくて、「それすら取れてない人達がいる」ってのが問題だと私は思っていたりするわけです。
そこに介入しないで、有給♪ とか言ってるのは、うーんってな感じです。
ちょっと、選挙の時だけ国民にお願いをしてるだけで、実情見えてないのではないかなぁ。
もしくは「知った上で、実情よくわかってない人向けに、改革しました!(キリ」って言いたいだけとか。
まあ、でもこれ、「どれだけブラックに働いてるか」……
あ。ああああ。
そ、そうね。ブラックに働いてる人→日曜日寝てたい(もしくは仕事中)で、「選挙にいかない!!!!!!」
ああ。そっか。
有給五個とらせてやんぜ! ってのは、ぎりぎりホワイトカラーな人達向けなんだ。そっか。なんだ。
「働き方改革っていうのは、結局は、選挙にこれるだけ余裕がある人達に対してのものだったんだ」という思いを新たにしました。
ま、取らせないよりはマシではあるんだろうけれども。
ちなみにこの働き方改革のせいで「昼休み一時間必ず取ること」が規定されたのですが、お客さん次第で昼に入れたり入れなかったりする現状で、「規則上一時間とるのが決まりなので」「必ず取りなさい(自己努力)」というようなことを言われています。
場合によっては分割してとることも検討されてますが、昼に30分とって夕方もう一回なんてことも。ただ夕方の方は「とれない」で、実際30分だけ、ってのも割とありました。
こっちに関しても、昼休憩なのに働いている人って多いのではないかなぁと思います。
たぶんうちよりひどい環境はいっぱいあると思うんだけど。
監視するシステムっていったってね。
働いているときは常時心拍数が上がるーとかは、私みたいな対人恐怖症が、対人業務を無理してやってるときくらいしか、できないことだろうし。
昼休みをきちんと取ってる証拠ってなると、今はアナログのタイムカードだけです。
もちろんカードをさして、そのあとも続けて働くことはあるわけですが、なんでしょうね、システム的なロックがかかるようなのがあれば、多少は休んでいる証左になるでしょうか。
たとえば、レジ業務は最近はIDをいれてレジを打つ感じがあるように思います。
休憩のIDだとログインできないとか、そんな感じですね。
もちろん「そうであっても、IDを必要としない仕事=補充」とかはできるので、休んでるていで、実は働いているっていうのはあると思います。
でね。お昼削ってがんばっても、結局評価ってあんまりされないんですよねぇ。
「ああ、問題なく回ってる」って思われて終わる。昼休んだ方が能率は上がるはずなんですけれどね。
じゃあ、終わらないで良いの? ってことだけど、必死にやっても終わりませんでした! ということについては、私は是なんだけど、上司は「なにこの無能」とかいうだろうとは思うのです。
じゃあお前やってみろよ! って思うわけですが、それで半日上司の動きを見て、「おぉ、すげぇーー!」ってなったなら、それはそれでそれを真似ればいいのです。
できなかったらちょっと考えてくださいねって感じで。
上が勝手にきめたノルマを到達するということは。
頑張っている、ではなく、「基準値を満たしただけ」だとみるのです。
そして、だんだんすり切れてしまう。
がんばりは評価はされない。結果だけが評価されるから。
なら、できるだけを見せた方がいいと私は思っているのです。
「子供とか家族ができた」という人なら、苦しくても家族のために頑張るっていうくさびがあるのだと思う。
結婚して子供ができて一人前とか会社がいうのは「これで足抜けできない労働力が手に入った」ということ以外にないと私は考えています。
それくらい「家族のために」というのは、無理をさせるには都合のいいエネルギーですよ。
家族愛。
生産性のない身からして、『無限のエネルギーを生み出せるもの』。
『命さえ投げ出すことを問わない、家族のためには、なんだってやる!!』
ほら。奴隷買いに好ましい条件だ。
うぅ。書けば書くほど、働き方とは……とがっくりきてしまう。
楽しく仕事できてるよ! って人はそのコツをぜひとも教えていただきたいものです。
・義務化と改ざんについて
月の残業について45時間以内、というような話が盛り上がっていて。
うちでも、月20時間を越えたら、お説教ね! ぷんぷんっ。
っていう、お話があります。
さて、話が「現場のデフラグ不足」ならば、業務を見直せばいいだけなので、楽ちんなんですが。
それをやっても追いつかず、かといって「追加要員を入れられない」となると、果たしてどうすればいいのかっ。
国は、残業規制をする。
来年度からは有給の取得まで、義務化をする。
『そうだ。申請だけごまかして、はたらかしちまえ♪』
『まじかよ、部長、その発想はなかった!』
『そもそも、俺ら、管理職ってことで残業カウントないだろ? 俺らだって月300時間とか働いてるんだし、ヒラのやつらも壊れないって♪』
という感じで、改ざんが起こりえるのでは無いか、と思うのです。
うちでは、偉い人達は、管理職手当をもらって残業代はなしです。店長クラスだとヒラ扱いだったりするのが特殊ですけどね。
まあそれで「不満が出ないくらい」はもらってるとは思うんですけどね。そうじゃないとヘッドハンティングされちゃうんで。
月300は大げさですが、たぶんあの人達、月残業上限くらいまでは働いてるんじゃないかな。
中間管理職ちょーたいへんってな具合で。(好きで出世したんだから、私は別に同情しませんけどね)
いつも、会うときはなんかげっそりしてます。
その流れで「有給だって、休んだことにしてごまかしちまえばいいのでは」って発想は、あり得ると思うのですよね。
休んだってことにしちゃえばいいんでしょ?
下手すると「休日出勤したぶん、有給でいれて! 休んだことにして!」とか言われるかも知れない。
1.25倍のお給料が、働いてないこと(ただし1倍での給料は入る)みたいなことになるかもしれない。
うちは多分「やったら、誰かたれこむ」ってか、私がたれこむので、法律遵守はするだろうけれども。
ぎりぎりな感じのところは、「やらかしちまう」のではないかと心配になります。
お役所は「性善説」を信じてるのかもしれないし、もしくは「どうでもいいやぁー形さえつくった実績があればー」なのかもしれないけれども。
今でさえ、法律を無視した無茶ぶりな仕事をさせるところがあるというのに、ソレを導入して、まともに機能すると思っているのか、疑問に思う。
罰則のない規定は、意味を成さず。
罰則がある規定は、改ざんが跋扈する。
でも、きっと厳格にやっていたら、潰れてしまうところもあるんだろうなぁとも思います。というか。
株式やってる人は、有給取得率もチェックして、来年からどうなるか見て行かないといけないかも知れません。
いきなり利益ががくんと下がったりするかもヨ?
規則ができて、二の足を踏む人はいるかもしれないけれども、順法精神というのは余裕からくるものでもあるので。
違反が発覚しない体制なら、どーせ内々に隠蔽されて、ごまかされておしまいだと思うのです。
赤信号とか誰も見てなかったら渡るでしょ? 私はあすぺってるから、渡らないけどな!
密告? ライバル会社による相互監視すればいいって?
いやぁ、なんかそれ、どんなディストピアですかって感じですけども。
そもそも内部告発しようとしても、労働記録自体をアナログでとっていて、改ざんできる状況下では証拠をとるのも一苦労だと思います。
そもそも、このお触れは「有給とれてない企業向け」であって、「とるのが普通の健全なところ」に向けてはいません。
有給とれない会社は余裕がないところであって、そんなところに慈悲も寛容も育ちませんから。
達成したとしても、義務だから五つくれてやった。だから他は無理して働け、というに決まっているのです。
いちおう義務はMAX20なんですけどねって、話はきっと誰の目にも入らないのだろうと思います。
願わくば「五つはプライベートの充実にどうぞ、自由に使ってください」で、ほかは、病欠とか通院とかー、ってなってくれると嬉しいのだけれども。
つぶれてしまっては、どうしようもないという部分もあり。
どちらがいいのやら、と思ってしまうところです。
というか、「仕事大好き!だいしゅきーー!」って人と「仕事? 賃金分しか働きたくないです」っていう人の温度差がやばいんです。
そっちはちょっと別のエッセイ書くつもりだけれども。
まー、願わくばもうちょっとプライベート重視の人が増えてくれると嬉しいなって感じです。
え、そうすると経済が落ち込むから、仕事に邁進しろって? そ、そんな……(がっくり)
いえ、いいえ。
プライベートでお金使うようになれば、経済だってよくなるよきっと!
え。使うお金がない? ならば小説でも書こうか? ねぇ?