生産チートで夢想する。
転生した際に同情した神に貰った製作スキル。
実はぶっ壊れた正に神スキルなのだが、価値がわかる人間が村に居なかったため、主人公のクリエは普通の村人として、前世で言うスローライフを過ごしていた。
※主人公は転生前の記憶を成人前まで失っています。(成人は15歳)
しかし12歳の頃に飢饉のために村の食糧は底を尽きかけていた時、その能力の一端が解放され、生活は一変する。
余りにも飢えていた主人公は、今までに食べたものを夢想し、何もない空間から次々と食糧を生み出したのだ。
しかしそんな事をすれば、周囲が放って置くことはなかった。
領主
「ちょっとこれ食べて同じものを生み出してみてよ」
主人公
「これ料理でもないただの塩とか砂糖ですよね?この黒いのは・・・ちょっ、辛い何これ」
領主
「ただの胡椒だよ、(ドスッ) おっ、問題なく生み出せるみたいだね。」
目の前にある3つの袋(塩、砂糖、胡椒)と同じものが生み出された。
執事
「ふむ、これを無料で配布したりすれば、間違いなく町の商人は潰れますね。
金額は相場の7割程で商人に卸し、クリエの報酬は利益の1割という所でどうでしょう?」
領主
「妥当な所かなあ。
クリエが食糧以外を生み出せるならあのクソ商人切ってもいいんだけど。
あれ、でもスキル名って製作だよね。
何でも生み出せるんじゃ?」
主人公
「やってみますが、何となく、作り方が分からないものは生み出せない感じがします。」