序章 始まりの研究
初めまして!雪兎です。
今回初めて小説を書いてみました。変なところも多々あると思いますが温かく見守ってください
m(_ _"m)
今回は序章を描いたのですが、進行度的にはあらすじの1文しか進んでいません(笑)
更に主人公も出てきてないというね……
腐らず書き続けたいと思っているのでよろしくお願いします。
ーー2580年ーー
とある研究所にて
「遂に、遂にできたぞー!」
そう叫んだのは、この研究所で働く天野という、研究者だった。
「一体何が出来たんですか?」
一緒の研究所で働く天野の助手の山中が、残業続きで疲れた目をこすりながら聞く。
「前々から研究していたものが遂にできたんだよ。」
天野は、完成したゲームについて目を輝かせながら話始める。その姿はまるで新しい玩具を手に入れた子供の用だ。
「今回の研究で遂にゲームをリアルに再現することが可能になったのだよ。今までのようなバーチャルとして再現するのとは打って変わったものなんだよ」
「バーチャルとはまた別のものですか……。一つ質問いいですか?そのゲームというのは、RPGやパズルゲームってことですよね?そのゲームたちを引き出してどのようなことを?」
「ゲームをリアルに引き出すことで新たな遊びが生まれるかもしれないしかし、それだけではない」
天野は、胸を張りながら説明を続ける。
「ゲームにすることで今じゃ少なくない戦争や、世界平和だって保てるかもしれない」
「ですがどうしたらそのようなことゲームで行うのですか?」
山中が食いつき気味に質問をする。山中も天野同様子供のように目を輝かせる。
「ゲームとして対戦するのだよ。山中くんはSTG[シューティングゲーム]はやったことはあるかね?そのジャンル中でもFPS[ファーストパーソン・シューティング]は本当の戦争に近い状態をゲームでできるというものなんだが、これをリアルに引き出せばゲーム同様死者を出さず行うことができる」
「そ、そんなことが……」
「戦争だけではない。ゲームのコインを通貨にすればより安全面を強化できる。RPGのようにワープ機能を作れば世界はさらに進歩する」
天野が説明を終え満足げにしていると、
「そんなすごい研究をしていたのだったら、私にも手伝わせてくれれば良かったのに」
山中が両手を大きく広げながら心の底から何故?と思っているような顔で質問した。すると天野は笑いながら答える。
「あはは、君に言わなかったのは悪かったと思っているよ。だけどこの研究は、もし情報が漏れたりしたら悪用され、大惨事になりかねないからね。だから今回は私一人で極秘に行っていたんだ」
「そうですか……」
がっかり気味にハァ……と小さいため息をし、山中は返事を返した。
「あはは……すまんすまん」
山中に苦笑いをしながら謝ると天野は、気を取り直したように拳を握りしめ天井に向かって勢いよく突き出し言った。
「今こそこの研究の成果を世界に広める時だ!」
次回はやっとこさ主人公が登場し物語がどんどん進んでいきます。