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暇な神王は下界で遊ぶ  作者: 夢狐
4/5

四話 旅人だ

暇つぶしに付き合ってくれ

「な、何者だ!」


騎士の一人がアルフィスに剣を向ける。他の騎士も何時でも飛びかかれるように警戒している。


「旅人だ」


「そうか、旅人か…ってなるかぁ!ただの旅人があんな戦闘能力持ってる訳ねぇだろ!」


(あれは戦闘と言えるのか?)


否、戦闘ではない。ただの事故だ。衝突事故だ。


「そういう旅人が至っておかしくはないだろ」


「…怪しいヤツめ、ならば…」


騎士が構える。それと同時に他の騎士も剣を抜く。


「やめなさい!」


突如鈴の音の様な綺麗な声が響く。発生源は馬車のようだ。扉が開き、中から人が出てくる。それは、美少女だった。腰まで伸びた金色の髪に、幼いながらも整った美しい顔。大人になれば多くの男性の目を奪うことだろう。


「ひ、姫様、危険です!出てはいけません!」


「大丈夫です。その方は盗賊から我々を助けてくださったのでしょう?ならば礼をしなければ」


「しかしこやつ得体が知れません!」


「黙りなさい、マルク!助けて下さった御方に失礼でしょう!」


「くっ………」


マルクと呼ばれた男は姫の叱咤に黙ってしまった。


「申し訳ございません、助けて頂いたのに…」


「いや別に構わないんですけどね、あの一ついい?」


「はい、何でしょうか?」


「馬車乗っけてってくれない?」


「…えぇ、構いませんよ」


姫はその言葉にキョトンとするも、すぐに笑みを浮かべ、許可をした。


「なっ!?しかしこの様な素性の知れぬものをーー「マルク!」っ!…くっ、分かりました」


マルクが異論を唱えようとするも、姫の気迫に気圧され、アルフィスを睨みながらも渋々承諾した。


(随分と嫌われたもんだな…まっ仕方ないな。なんたってーー)


(くそっ!こいつが現れなければこのアマを消せていたというのに!)


(真犯人だからな!)

暇つぶしに付く合ってくれ


さあ間違い探しだ、何処が違うかな?

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