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暇な神王は下界で遊ぶ  作者: 夢狐
3/5

三話 殺していい?

短っ!?ごめんね。

「存分に寝た。冒険者になろう」


唐突すぎである。神王は目を覚まし、朝食を済ませると、屋敷を消してから街に向かって歩き出した。


「おっ五十キロ先から血の匂い…と怒号?」


『おいてめぇら!さっさとこいつら殺して金奪って中の女で遊ぶぞ!』

『『『『おおおおおおぉぉぉぉ!!!!』』』』


(うるせえ)


『姫だけは死守するぞ!』

『『『『おおおおおおぉぉぉぉ!!!!』』』』


(うるせぇ…殺していい?)


神王は随分と沸点が低いようだ。


「取り敢えず聞いてる限りだと、盗賊に襲われてるどっかの姫と護衛って感じか。どっかの姫なら助けりゃ街まで送り届けてくれるかな?よし助けよう」


旅の醍醐味、テンプレに巻き込まれに行く神王である。


音速を超えるスピードで五十キロ先まで走っていく。街まで送ってもらう必要性を感じさせないほどの早さだ。あっという間に到着して、そして…


ドーーン!!


盗賊の頭を吹っ飛ばした。


「あっ」キキーッ…ドガーーン!「あっ…」


急ブレーキをして止まろうとしたのだがそれがまずかった。音速のスピードを一気に止めた為、地面が抉れ地割れの様になったのだ。幸い騎士らしきものと馬車の方には行かず、盗賊の方を襲ったので、被害は盗賊の方だけだ。残りの盗賊は…


「あれっ?盗賊もう残ってないや」


ゼロだった。

短っ!?ごめんね(既視感デジャブ)

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