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99 ショッピング

最初に言い出したのは、精霊達だった。

エマの洋服がボロ切れなので、新しい服を買って欲しいとお願いされた。

回りの視線も気になるけれど、今の格好も僕にとって捨てがたい。

結局けっきょく、ラウサージュと沙羅、空がくわわり服を買いに行くことになった。

他のメンバーは、それぞれやりたいことがあるらしく、別れて行動することになった。

『上手く逃げたな』と僕は一人思っていた。

女性の買い物って見るだけで、なかなか買わないし行ったり来たりして疲れるんだよね。


そういう僕の思いと裏腹に、女性達は嬉しそうにエマを引っ張って、にぎやかに進んでいく。


さっきまで泣いていたのが嘘のように、みんな、笑っていた。

泣いているより笑っていた方がいいよね、つかの間の休息きゅうそくをのんびりと過ごしていた。


一軒目に入り、それぞれが洋服を選んでいる。


「これ、どうかなあ」


「ちょっと、派手すぎない」


「やっぱり雷獣だから、ワイルドにいかないと」


何着か試着をして、買わずに次の店を目指す。

次の店でも何着か試着をしていた。

エマは何も言わず、ただ言われるまま試着をしていた。

まるで着せ替え人形のようだった。

そういった状態を、あと何軒か回り、服が何着か決まった。

ついでに何故かそれぞれ手に一着ずつ服を手にいれていた。


「翔くん、支払いお願い」


「マスター、お願いします」


「ダーリン、お願い」


「お前達の分まで、僕が払うの?」


みんなの熱い視線が、僕を見つめていた。


「わかった、わかった、でもエマ以外は一着ずつね。それとエマは日用品も買わないとね」


エマは無言だが、他の者は喜んでくれた。


「ご主人様、ありがとう」


流石さすが、マスター」


「ダーリン、ありがとう」


「翔くん、ありがとう」


それぞれが、お礼を言っている。


「僕は、ここで待つから日用品を買っておいで」


「わかりましたマスター、行きましょう」


エアルが先頭でみんなを引っぱっていった。

みんな居なくなったので、『さあ、のんびりとお昼寝でもしよう』と思った。


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