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巨大な積乱雲
ようやく、空中戦艦を出る事が出来た。
隼人達は、うざかったがDルームに返したし、サフラン王子にはちゃんと許可も取った。
空中戦艦は、暫く動く事も出来ないので、今の内にエンジンの修理、艦体の補修をするそうだ。
僕は空中戦艦の甲板から風をなびかせ、空へと飛び上がった。
目指すはブラックホール。
ゆっくりと警戒しながら近づいて行く。
だってブラックホールみたいだから、近づいた時にいきなり吸い込まれて帰って来れなくなったら困るからだ。
だが、それは杞憂に終わる。
何事もなくブラックホールの入口にたどり着いた。
ブラックホールのように全てを吸い込んだりしなかったが、ブラックホールの穴の先は不気味なほど暗く、吸い込む力は無いはずなのに、何故か穴の奥へと吸い込まれそうな感じがしていた
 





