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巨大な積乱雲

集中していたのか、それとも風の強弱を変えて扱っていたのか分からなかったが、周りの風が小さな光の粒に見えてきた。


目の錯覚かとも思ったが、そうではない。

光の粒が風と一緒に流れて行く。

いや、光の粒の1つ1つが風の精霊と豪雨が吹き付けているので水の精霊の卵なのだろう。


羽根の生えた小さな妖精も沢山いる。

光の粒を従えて飛び回っているのが見える。

風の強さによって子供の妖精から風が最も強い僕達と変わらないような大きさの大人の妖精までいる。


小さな精霊の風をならば、何とか耐える事が出来たが、大人の精霊の風は空中戦艦に当たるだけで、いくら風の膜で守っていたとしても、艦が大きく揺れ、折角、無風地帯に向けていた向きが大きく流されて、また方向を調整しなければならなかった。


何回か方向を修整している間に段々と、風と水の精霊達の特徴が分かってきた。

普通に飛び回って遊んでいる精霊達は、こちらには無関心で近づいて来ないが、厄介なのはイタズラ好きの精霊達。


こちらを見つけると業と体当たりしてくるので困ったものだ。

豪雨と強風で艦は流されて、雨音、風音が煩く、それ以外は何も聞こえなくなるくらい音が鳴り響いていた。

それでも艦を修整していた時、一本の線が見えた。


その線はうねりながらも空中戦艦から無風地帯を通り木片へと繋がっていた。


この線はなんだろう?

だけど、その周りには小さな精霊しかいない。

ということは、風や雨が他と比べて弱いと言う事。

もしかして、この線を辿れば良いのか?


僕は、少し疑心暗鬼になりながらも、線を手繰り寄せるかのように、線の道を進んでいく。


線を辿ると先程の豪雨と強風が嘘のように弱まり、この道から弾き出そうとする精霊達もいなかった。


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