表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/1026

97 帰還

進行方向に、やっと小さなかりが見え始めた。

長い暗闇のトンネルを抜け、出口に近づいているような感覚だ。

早くこの暗闇から逃げたしたいと僕は思っているが、馬車の早さは変わらない。

逆に遅く感じてしまう。

段々、進むにつれて明るさが大きくなっていく。


長かった暗闇の森を抜けた瞬間、まぶしさに目がくらむ。

少しずつ明るさにれ、辺りの様子が分かるようになると、そこには大きな街とその回りを大軍勢が取り囲んでいた。


最初、軍勢が攻めているのかと思ったが、攻めている様子はない。

敵ではなく、味方の軍勢だと少し後で確認できた。


街は、めずらしく城壁が無い。

この辺りの街は、すべて城壁があったにここには無かった。

攻めてくる敵がいないのだろうか、と思っていたら奴隷商人のカロンが、強力な魔法壁を張っているから、迂闊うかつに攻めいることは出来ないそうだ。


街の回りに駐留ちゅうりゅうしている大軍の中で、白銀騎士団を探していた。

セレナさんは、サボの街に来ていると言っていたからいるはずだけど…。

暫く探していると白銀騎士団の旗を見つけた。


近づいて見ると、『いた!』

セレナさん達、同級生達が固まって駐留していた。


僕は、馬車を降り一番近くにいたセレナさんに、


「ただいま」


どう言えばいいのか分からなかったので、取り敢えず挨拶をした。


「翔くん」


そう言うと僕はセレナさんに強く抱き締められた。


「心配したのよ、翔くん」


「あ、え、す、すいません」


僕は突然のことで、気が動転してしまった。

セレナさんの肌の感触、温もり、そして胸の感触、それをつい堪能たんのうしていたら、回りの視線が…、とても痛い。

セレナさんも気付いたらしく、あわてて離れた。

そのあとミレナさんが来て、何も言わず頭を数回撫でてくれた。


奥に、ラウサージュと沙羅がいた。

僕に気付いたらしく、こちらへとやってくる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ