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巨大な積乱雲

稲妻が走る数も増え、その分、艦に直撃する数も増えて来た。

防護魔法が効いているから、稲妻など気にしないで飛んでいるが、もし防護魔法が解けたら…、考えたくはないが空中戦艦は鉄の塊だから、上手く外周を電流が流れてくれるだろうと予測しているが、上手く流れず中の人間が感電死するといった最悪な状況も頭の片隅に浮かんでいた。


防護魔法が効いている内に、何とかこの巨大な積乱雲を抜け出したい所だが、状況は悪い方向へと進んでいく。


「王子、艦が左に流されています」


「それなら右に舵をきれば良いだろう」


「それが流される力が強く修整出来ません」


「不味い、不味いぞ!何とか流れから脱出するんだ」


どうしたんだろう?

流されるなら、そのまま流されたなら何処かに脱出する事が出来るのではないかと素人ながらに思ってしまったが、そう言う訳ではなさそうだ。


「流されたら、何か不都合が有るのか?」


「この流れは積乱雲の中心へと流れる」


「中心に流れたら何か有るのか?」


「中心に行けば行くほど風の力は強くなり、中心部分には風の壁が有るんだ。

もし、その壁に巻き込まれたら、いくら空中戦艦が鉄で出来ていようとバラバラに空中分解してしまうだろう」


だが、既に空中戦艦はその流れに乗ってしまっている。

兵士達は、必死で脱出しようと試みているようだが上手くいかないようだ。

僕も何か手伝おうかと思ったが、僕に出来る事はないので、兵士達に頑張ってもらうしかなかった。


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