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巨大な積乱雲

艦体が大きく傾く、僕も兵士達も慣れてきたのか、傾いても皆、転がって行かず、その場で踏み留まっている。


サフラン王子の指示が適切に行われているのか、兵士達の操作が上手くなったのか分からないが、艦が傾いても直ぐに元の水平位置へと戻るようになってきた。


そんな時、周りが一瞬、明るくなった。



「不味いな」


「どうしたんですか?サフラン王子」


「稲光だ…」


「積乱雲なら、カミナリが起こってもおかしくないのては?」


「いや、これほど巨大な積乱雲。

実は逸話があってな、巨大な積乱雲は天竜へと続く道という話だが、今まで積乱雲の中に突っ込むバカは居なかったら分からないのだが、いや、居たかも知れないが戻って来た者などいないのだろう。

巨大な積乱雲の中がどうなっているかなど知る者は居なかった。」


天竜…、竜王なら合ったけど、出来れば会いたくない。

嫌なフラグが立つ前に直ぐにでも逃げ出したい。


「でも、この積乱雲が天竜への道とは限らないけどな」


「そうですよね、積乱雲なんて至る所で発生するでしょうからね」


「そうだよな、まさかここのはずが…、ハハハハ」


「気の所為、気の所為…、ハハハハ」


ここは違うと思いながらも、僕の中の嫌な予感が大きくなっていた。


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