幼女達 6
いつものように夕食を取りながら子供達をどうするかを話し合っていた。
「Dルームで傭兵と育てるか?」
「戦争孤児なのに、傭兵として育てるのはどうかと思うわ」
「なら、引きこもりのまま大きくなるまで育てろと言うのかよ」
「そんな事は言ってないだろう」
「それより隼人くん、話しながらご飯食べないで!
回りに飛び散ってるわよ」
「うるせえなぁ、飯、飯って子供達にタダ飯食わせる訳にはいかないだろう。
俺達が稼いで頑張っているのに、遊ばせておくのはどうなんだ?
働かざる者食うべからずと言うだろう。
例え子供だろうと、何かしら仕事をさせるべきだと思うけどな」
「厳しいな、隼人は」
「普通そうだろう」
隼人の言うとおりだと思う。
タダで食事に有りつけていたら、これから将来、誰かがどうにかしてくれると他力本願になってしまう可能性がある。
やはり、何かしらの仕事を与え、その報酬として食事に有りつけるというが、僕も良いと思う。
「そうだな、子供達には何か仕事を与えるか?」
「翔くん、子供達をこき使う気?」
「いや、そう言う訳じゃないけど、例えば部屋の掃除とか簡単な仕事をさせて、その報酬として食事を与えるべきだと思う」
「フム、翔の言うとおり、何もせずに食事だけ与えていたら、無気力になり本当に引きこもりになるかも知れないな」
「翔くん、それなら将来の事も考えて勉強も必要と思うわ」
「勉強って、誰が教えるんだよ」
「それは…」
勉強を教える人物、高校の授業までは受けたが、教える立場ではない、聞く立場だ。
それも殆ど、授業の内容、覚えてないや。
やはり専属の先生が必要だろう。
「いた…」
「何がいたんだ、潤?」
「先生だよ、先生。
ほら、僕達の担任の…」
「「「弥生先生」」」
思わず皆でハモってしまった。
確かに先生だから教えるのは得意なはず、まずは弥生先生にオファーを出した。





