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幼女達 5

「は〜〜〜」


デンシンさんのため息が出る。


「おい、翔。

確かに子供達の親を探すのを引き受けたが、やっと全員の身元が分かった所で更に追加かよ。

それも前回の倍以上」


「仕方ないじゃないですか、それだけ子供達が誘拐されていたんだから。

それに子供達を親元へと帰せば、これからの外交がやりやすくなるんじゃないんですか?」


「それはそうだが…、俺の仕事が出来ないだろう」


「あら、いつもサボって仕事しない人は誰ですかね」


秘書のポーラさんが直ぐにツッコミを入れてくる。

仲が良いのか悪いのか、僕から見ればお似合いのカップルに見えるんだけど、お互いそんな感情は無いと言い張っていたけど、心の中では繋がっているのだろうと思いたい。


親と子を引き合わせれば、ギルドにとっても、このスモールデポの街にとっても相手から信頼される出来事で、これから発展していく為にも外交は欠かせない物になるだろう。

その時、少しでも有利に運ぶ為の価値が僕にはあると思う。


だからデンシンさんも断る事が出来ずに、いろいろな手を尽くして探してくれているのだろう。


「分かったよ、探せば良いんだろう。

これで最後だろうな、もう追加とか言われても探さないからな!」


「はい、本当にこれが最後です」


そして、前回、救出された子供達の親への引き渡しと今回の子供達の身元書類の作成が行われた。

引き渡しは今回は軍に動いてもらい飛行艇で一人一人運ばれて行ったが、短い間だったが何故か哀しい気持ちになる。

一人一人、マーキングしたので近くを通ったら顔でも見に行こうと考えていた。


1番の問題だったのは今回、連れて来た大勢の子供達の内、半数以上が帰る場所などない戦争孤児だと言う事が分かった。

この子供達をどうするかが話あわれた。


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