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幼女達 3

スモールデポに出掛ける前に涼太の事を仲間達に言うべきか、言わないべきか隼人と話し合っていた。

この異世界で、誰とも合わず孤独に死んでいった者もいるだろう。


かく言う僕もセレナさん達に拾われなければ戦争のど真ん中、敵兵だと思われて殺されていたかも知れない。

そう言う考えでいけば運悪く転生した瞬間、人知れず魔物や敵兵だと勘違いされて殺された者もいるだろう。


それを考えれば涼太は僕が見ている目の前で息を引き取った。

良いか悪いかは分からないが、涼太がそこにいたという事実を僕は知っている。


仲間には伝えるべきだと判断した。

夕食が終わってから皆を呼び止め僕は話を始めた。


「皆、ちょっと良いかなあ」


「どうしたの、翔くん?」


それぞれ席を立って移動しようとしていたが、僕が話しかけたのたので、また席に付き僕の方を見ていた。

そんなに見られると照れるんだけど。


「実は子供達にを救った時の事を正確に伝えてなかったんだ」


「翔くん、やっと話す気になったんだ。」


「翔が悩んでいるようだから、話す気になるまで放っておこうと言う話になったんだ」


「そうなのか?ゴメン、何だか気を使わせて悪かったな」


僕はあの島での出来事を思い出しながら、仲間達に話した。

子供達、アマゾネス達が操られていた事、涼太が子供達を奴隷として扱っていた事、僕達を恨んでいた事、タナトスが現れた涼太が殺された事、順番に話って言った。


「翔くん、それは気にする事ないわよ。

自業自得じゃないの。

子供を誘拐するなんて酷すぎる」


「でも涼太は仲間なんだぞ。

仲間が殺されて何とも思わないのか」


「そうね、その現場にいた訳じゃないけど、多少は同情するけど、子供達を誘拐するからいけないんじゃないの?

子供を誘拐した親の気持ちも考えてみて」


流石、沙羅。

僕も同じ考えだ。

自分の子供が誘拐されたら、絶対、犯人を許さないだろう。

犯人を意地でも突き止めて、子供が酷い目にあっていれば仕返しを考えるだろう。


「聞いた限りでは涼太くんが悪いんじゃないの?


例えば子供はいないから、親しい人物。

私なら翔くんかなぁ。

翔くんが誘拐されたとしたら、私は意地でも犯人を探し出して滅多打ちにして犯人を許さないと思うわ」


流石、沙羅、恐い。


「だから、絶対に恨まれる事はしたら駄目だと思う」


う〜ん、恨まれないようにするか…、どうしても傭兵や戦争をやっていると、知らず知らずの内に恨まれる事はあると想う。

嫉妬、妬み、色々あるけど、僕が今ハーレム状態にあるのを妬まれているかも知れない。


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