908/1026
謎の仲間 67
僕が涼太に近いて行ったら、涼太は剣で斬りつけてきた。
「僕1人でも翔に勝てる所見せやる」
そう言いながら涼太は剣を振り回すが、僕にはスローに見えるので、難なく躱していく。
ただの時間稼ぎだろうか?
それとも本当にその剣術で僕を倒そうと思っているのか分からないがアマゾネス達が来る前に、けりをつけないと…。
僕は剣を躱すと同時に涼太の腹に一発、右パンチを炸裂させた。
力一杯打ち込んだら腹に穴が空いてしまうので、手加減してホンの少しだけのつもりだったが、涼太はかなり痛そうで…。
「グフッ…痛て〜〜〜っ」
そう言いながら倒れて転げ回っていた。
そんなに強く叩いたつもりはなかったのだが、涼太はかなり痛くて、痛みを消す為に転がり痛みを忘れようとしていた。
「くっそ〜〜!よくもやりやがっな翔」
「そんなに強く叩いてないと思うけど」
「なんだ?それは僕が打たれ弱いと言いたいのか?」
「打たれ弱いと言う前に、涼太、お前は弱すぎるんだよ」
そう言って涼太を見ると、驚きのあまり口を開けたま固まっていた。
開いた口が塞がらないとはこういう事を言っているのだろう。





