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67 白銀騎士団

傭兵団本部にやって来ると、本部前にラウド今はドレス姿で王女姿になっているのでラウサージュと呼んだ方がいいか


護衛だろうか、衛兵達30人と馬車が止まっていた

ラウージャが、前を通る時衛兵達がそれぞれに、


「ラウージャ様、何処へ行っていたのですか?」


「探しましたよ、ラウージャ様」


「またですか、ラウージャ様」


聞いている限り、常連的に逃げているようだ

本部内の会議室にみんな集まっているようだ

入り口から入って左側に、セレナさん達幹部5人が座って、右側にラウージャ王子、ラウサージュ王女、そして秘書官ひしょかんらしき人物が座る


僕は、テーブルには着かず入り口付近にある椅子に腰掛ける


みんな、席に着いた時点で会議が始まる

あまり堅苦しいのは苦手なんだよね

飽きてくるし、睡魔に襲われそうになるし、そう思っていたら、秘書官が立ち上がり大事そうに手紙を出し読み上げる


「このたび、陰謀により平和が犯され全面戦争になることを未然に防いでくれたこと

三女ラウサージュの命を救ってくれたこと

そして、これまでの我が国への功績こうせきむく

士爵の地位と騎士団の地位、そして拠点を街として認めることをここに約束する


ナーガ国、国王ラパス13世」


「士爵だって」


「やっと念願の騎士団に格上げだ」


「これから、忙しくなるわよ」


「もう一枚手紙があるので、読んでも良いかな」


「あ、はい、どうぞ」


「ウォホン、では、読ませて頂きます

これは、翔様宛の手紙になります

報告に合った件について、協議の結果、人物、人柄、人望など問題無しと判断し、三女ラウサージュの婚約者と認める」


僕が驚く、何がどうなっている

何故なぜ、婚約者になるのそう思い、ラウサージュの方を見ると一瞬、目があったがラウサージュは目を横に反らす、顔が少し赤くなっているように見える


「どうして、ラウサージュ王女と婚約することになっているのですか」


「それについては、拙者が答えるなり」


いつの間にか、徒なりの席に影虎さんと影龍さんが座っていた

影虎が立ち上がり話を進める


「拙者は、ラウサージュ様の付き人、影虎なり

代々、王家の人に影から守るのが仕事なり

先日、翔様は、ラウサージュ様が入っているお風呂をのぞいたなり」


「そうなの、翔くん!」


「翔くん、セクハラ」


「翔、なかなかやるな」


いろいろな罵声ばせいが飛ぶ


「誤解です、ラウサージュ王女も何が言って下さい」


しかし、ラウサージュは下を向いたまま何も言わなかった


「え~と、誤解があるようなので追加するなり

侵入者が入れた蜘蛛に驚いて、悲鳴をあげたなり

それを助けようとお風呂場に入ったなり」


「それが、僕との婚約に何が関係者あるの」


「それは、私が説明しよう」


秘書官が話始める


「王家には、代々守らなければならない義務が沢山あるが、その内の一つに王家の女性は、男性に裸を見られた場合、その男性にとつがなくてはならないという決まりがあります

今回の件が、まさにそうで、ただ二人ともまだ未成年という事で婚約という形を取らせていただきました」


「そんな事で結婚相手決め手いいんですか?」


「規律は、守る為にあるのです

それに、受けないと士爵と騎士団などは撤回される可能性があります」


「どうしてですか」


「王女と平民では、流石に差が有りすぎますので取り敢えず貴族の下のくらいと騎士団のくらいを与えましたので、婚約が破棄されるということになれば、これも破棄しなければなりません」


いきなり婚約とか破棄とか言われても、どうすればいいのか分からず、頭が真っ白になる


「あと一点、翔様には、ラウージャ様の護衛をお願いしたいのです」


「護衛なら、衛兵が沢山いるでしょう」


「実は、まだ相手国の返事待ちなのですが、国境辺りで起きていた、いざこざが第三者の罠ということが判明しましたので、平和条約を結びたいと考えラウージャ様が派遣されることになっております

なるべく相手を挑発しないように、少数精鋭でいきたいのです

そこで翔様に白羽の矢がたったのです」


「翔くん、これは試されているわね」


「セレナさん、どういうことですか」


「この平和条約が上手くいくか、護衛としてきちんとやれるか」


「重大な任務よ」


「でもまだ決まってないから、今はのんびりしてて大丈夫だから」


会議が終わり、接待料理が並べられる

王家の人がいるからか、いつもの料理とは少し違ってすごく豪華で美味しそうだった

でも、今日はラウサージュとは一度もしゃべっていない

ラウサージュは、どう思っているのか、とても気になり料理の味が全くしなかった





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