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46 番長

「ところで、セレナさん、僕の奴隷にも経験値って振り分けられるのでしょうか?」


勿論もちろん、メニュー欄の中にペットと奴隷、経験値をどれくらい振り分けるか、欄があるから設定するだけよ。

翔くんは、多く経験値入るから平均にしてても大丈夫だと思うわ」


「それは、遠く離れていても有効ですか」


「距離はレベルやスキル、その人によって違ってくるけど離れていても、みんないだ経験値は入るようになるわ。

どうして、そんなこと聞くの?」


「出来れば、そらや弥生先生には戦って欲しくないからです」


「私だって、皆の為に戦うわ」


「空、翔が言っている意味わかるか?

今回のように、山賊達、人間を殺すかも知れない。」


「そ、それは…」


「出来れば、みんなにも人殺しはさせたくない。

だけど、危害が及ぶ場合は相手を倒すしかない…しかし…。

考えていてくれ…。」


「まぁ、空ちゃんも、弥生ちゃんもまだレベル低いみたいだから、ある程度上がるまでに考えてみて。

それじゃあ私は、今日、増員した村人を振り分けしないといけないから、また夕方、いつものように」


「…!、空と弥生先生もですか?」


「そうね、空ちゃんと弥生ちゃんは戦闘員じゃないから、番長だけかなぁ」


「何の話だ」


「あとのお楽しみ、バイバイ」


それぞれ番長の肩をたたき、


「頑張れよ」「頑張ってね」


など声をかけて行く。

番長と新団員だけ、わからないままだった。


そして夕方、番長はセレナさんに、こっぴどくやられてました。


「こんちきしょう」


と叫びながら…。


「さぁ、飲め、食べろ」


うたげが始まり、エレナさんと番長は、二人で酒飲みを競いあっている。


「あんた~、なかなか強いわ~ね」


「オレさ~まに、勝とうなんて…100年はや~い」


エルフだから、100才越えるのではないかと突っ込みたくなる。

もう二人とも、かなり酔っぱらってお互いに何を言ってるか、わからない状態だった。


あそこにも、飲んべえが…。

弥生先生とサラマンダーのウェスタだ。

お酒を二人で注ぎあっているが、普段、大人しい先生のはずだが、お酒のせいかお互い絡んでいる。


「もっともっと飲め~、私の酒が飲めないのか」


「まだまだ飲める、あたいが負けるか~」


そもそも、精霊はお酒飲めるのだろうか?

疑問だが、この世界の事だしそれが当たり前なんだろうと心の中で言い聞かせた。


「って言うが、番長は同じ年だよね、お酒飲めるの」


「当たり~前だ、今どき~飲めない~やつ、いないだろ」


「そ、そうなの」


「翔~、お前も飲め~」


「いえ、遠慮しときます」


そそくさと、その場から離れた。

宴も終わりに近づき、酔っぱらってそのまま寝ている者や、まだ酒樽片手に飲んでいる者、半数はいつの間にか居なくなっている。

仲間達も、いつの間にか、はぐれてしまって独りぼっちになっていた。

こっちの世界は関係無いと、無理やり飲まされたお酒が頭を、クラクラさせる。


『少し頭を冷やさないと』


そう思い、何気なにげに城壁の上に登っていた。

城壁の上は、風が気持ちよく吹いてる。

とてもながめがよく、遠くにサンピースの街の明かりが見えた。


「ここから、サンピースが見えるんだ」


独り言をつぶやいたつもりが、


「そうよ、よく見えるでしょ」


不意を突かれて、少し驚いてしまった。

声のする方に振り向くとミレナさんだった。


「どうしたの?そんなに驚いて」


「誰も居ないと思っていたので…」


ミレナさんは、冗談混じりに話し微笑んでいた。

月明かりに、照らされた姿は一枚の絵画のように、とても美しくドキッとさせられる。


「ミレナさんは、こんな所で何してるんですか?」


「防御魔法が張っていると言っても、何があるかわからないから、当番で見張りをしているのよ」


「そうなんですか、僕は、頭を冷やしに…、しばらく一緒に居ていいですか?」


「ここには、何もないけどいいわよ」


ミレナさんの隣で、サンピースの街を一緒に眺めている。

ふと、横を見るとミレナの髪が風になびいて、白く透き通った肌、ととのった顔立ちがよく分かる。

周りから見たら、恋人同士みたいに見えるだろうか、こんな美女が恋人だったら…。


そんな雰囲気を壊す声が聞こえてくる。


「ご主人様、探しました」


「浮気は、ダメですよ」


精霊達が、飛んでやって来た。


「ウェスタは?」


「酔いつぶれて、もう寝てます」


「精霊も、酔っぱらうのか」


「お酒は、みんな同じですよ」


「そうなのか」


ちょっと邪魔された感じがするけど、精霊達のあどけなさが、僕に安らぎを与えてくれる。

僕達は城壁の上で、そのまま朝まで過ごした。





精霊石が左手に埋め込まれている設定にしてましたが、コミックで同じような設定がありましたので、精霊石の指輪に変更します。


風の精霊の名前、安易にシルとつけましたが、エアリエルに変更します。


放浪者が差別を受けている件、あとのストーリーで話が合わなくなりそうなので差別を無くします。


すぐには無理なので、一話から少しずつ編集していきます。

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