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異世界で傭兵生活始めました 作者:ヤマイチ
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294 定期船

港に接岸する為に固定していたロープが外され、船はゆっくりと岸から離れていく。
岸から少し離れた所で、船の横に取り付けられている外輪がゆっくりと回りだし、徐々に回転が上がっていき、水をかく量も増えていく。
船はゆっくりと左右の回転差で方向を変えながら加速していく。

僕達は甲板の上で港から離れていく様子を見ていた。
段々と離れていく港に、集まった人達が小さな米粒になっていく。
行き交う船も多く、大きな船から小さな船、商船から漁船まで様々いたが、大きな船が優先権が有るようで、他の船は避けるように進んでいた。

「いよいよこの国ともおさらばか」

「いや、隼人、いつでもディメンションルームで戻って来れるから」

「翔、お前な、人が折角、センチメンタルになっていたのに、ぶち壊すな~」

「隼人にセンチメンタルなんて似合わないよ」

「何だと~、翔は良いよな。彼女が沢山居るから、俺、段々悲しくなってくるよ」

「隼人も彼女、作れば良いじゃないか」

「彼女作ろうと思って出来れば苦労しないさ。この国には俺の運命の赤い糸はなかったな。
次の国に期待するか」

「焦るなよ、隼人、俺だって彼女居ないんだから」

僕と隼人の話に入ってきたのは、潤だった。

「潤は生徒会長だったし、顔も割りとイケメンで元の世界ではモテていたような気がしたけどな」

「それは多分、隼人、この世界の価値観が違うからだろう」

「潤、それなら沙羅や空は当てはまらないんじゃ」

「いや、それは元々好きだったんじゃないかな、そうすると説明がつく」

「なら、この世界では翔みたいなやつがモテて、俺らイケメンはモテないと言いたいのか」

「イケメンは言い過ぎだけど、でも可能性はあると思うぞ」

「うぉっし、俺は彼女10人は作るぞ」

「隼人、まぁ、頑張れ」

「翔には、負けないからな」

そんな下らない話を、男同士で話ながら船の移動は始まった。
港の湾内から出ると外輪が止まり、マストの帆が降ろされ、風を受け止めた帆が大きく膨らみ船を推し出してくれる。

今日の沖合いは穏やかで水面は、ほとんど波はなかった。
火の国の港まで約2時間ほどで到着予定で、この辺りに魔物もほとんど出ないそうで、安心して乗っていられる。

時折見せる水面下に魚の群れや、それを狙って集まった鳥達のハントを見ながら、時間の過ぎるのを忘れていた。
暫く船を進ませていると、前方に大小様々な島々が見えてきた。
火の国の港は、入り組んだ島々の間を抜けて行かないといけないらしく、狭いところでは船と島との距離が10メートルもない所を通るそう
で、かなりスリル満点だそうだ。

たまには海流の動きでぶつける時も有るそうだけど、沈没はまだしてないらしい。
島々に近づくと帆をたたみ、外輪に切り替えゆっくりと進み出す。

「ここからが俺達の見せ所だ」

と船乗りは叫んでいた。
島々の入り口は、まだ広そうだけど、奥の方はどうなっているか分からないけど、船乗り達に任せるしかないだろう。

船は外輪で水をかき、水しぶきをあげながら進んでいた。
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