280 食事
ミネルバ姫は、大満足のようだ。
あれだけあったデザートを一人で、ペロリと平らげてしまうなんて、本当に別腹が有るのではないだろうかと考えてしまう。
ミネルバ姫は、ぼ~っとした状態で空になった器の淵を右手の人差し指でくるくるとなぞっていた。
僕は何してるのか気になったので訪ねようとしたら執事のじぃが、「姫は今、余韻に浸ってますから、今、声をかけると激怒されますよ」と忠告を受けたので、姫が現実に戻って来るまで暫く待つ事になった。
5分位した時、ミネルバ姫の手が止まった。
そしてゆっくりとこちらに顔を向けた。
その瞬間、ミネルバ姫の顔が赤くなるのが分かった。
「もしかして、また意識が飛んでいた?」
「はい、ぼーっとしたままでしたよ」
「あら、ごめんなさい。癖になってしまって、恥ずかしい所見られちゃったね」
ミネルバ姫の意外と可愛らしいところがあり、つい見とれてしまうが、慌てて目を反らした。
危ない危ない。
これ以上、女性を増やしたら、今のメンバーに何言われるか…。
「食事が終わったら出発しますよ」
こんな所で道草食っている場合じゃなかった。
次の街を目指さないと。
僕達はまた馬車を取り囲むように護衛しながらチョウサイの街を目指した。
ブックマークが400件になりました。
ありがとうございます。
増えたり減ったりで、何とかここまでこれました。
読んでくれる皆様のお陰です。
毎日更新はしてますが文章が少なくて、本当にごめんなさい。
次はブックマーク500を目指し頑張っていきたいと思います。





