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248 対クレハン 3

物理攻撃はスキルで防御されるから、魔法攻撃ならと考えたが、クレハンは魔法が使えない。

出来れば同じ土俵でクレハンを倒してみたい。

そう思うのは無理だろうか。

ギリギリまで魔法を使わず対戦してみよう。


クレハンが攻撃してくる時は、スキルが解除されているから、その時を狙って攻撃してみるか。


先程と同じようにクレハンの回りを回りながら攻撃すればしていたが、やはり体に届く前に弾かれていた。


「どうした、それじゃ私を傷付ける事など出来ないぞ」


「そんな事ないでしょう。

何処かに隙があるはずです」


「無いな、そんな物、小十郎と対戦した時も私に傷一つ付ける事は出来なかったんだ。

小十郎に勝ったからといって、私に勝てる訳ないさ」


「そんな事無いですよ。

貴方より小十郎さんの方がずっと強いですよ。

亀のように甲羅に隠れていたら攻撃出来ないでしょう」


「攻撃は出来るさ。

でもその手には乗らないよ。

僕の防御を解かせようとしているだろうけど、私の戦いを変えるつもりは無いからね」


「そうですか」


そして僕は一度立ち止まり、考える振りをしてみたら、即座に剣を振り下ろして来たので、僕は振り下ろされた剣を受け流し、そのままクレハンに向かって突き攻撃を仕掛けたが、大きな盾が邪魔をしてクレハンに届かなかった。

そしてクレハンはまた防御体勢に入る。


ウム、本当に困った。

魔法を使うしかないのか、と考えていた時、後ろから声が聞こえてきた。

声からするとアナンタだな。


「ご主人様~、お母さんから貰った剣を使って見てください」


王竜から貰った剣?あ~あ、成人の儀式で貰った剣か、すっかり忘れていた。

剣を変えても一緒ではないかと思いながら、リングボックスから竜聖剣を取り出した。


久しぶりに見た竜聖剣、刃が少し青く光っているように見えるのは気のせいだろうか。


「剣を変えても無駄だぞ」


クレハンは僕を睨みのながら言うけど、それは僕も半信半疑で、剣を変えただけでだけで、クレハンの防御を難しいだろう。

それでもアナンタが言うくらいだから、何かあるのだろう。


僕は竜聖剣を両手に持ち、右下斜め45度に剣を構え、クレハンに向かって走って行く。

そして剣の届く位置まで来ると、そのまま横一線にクレハンを斬りつけた。


クレハンはスキルで防御出来ると思い、亀のように盾に隠れ、あとはスキルで防御出来るから、今は耐えるだけのはずだった。

なのに、翔が振った剣は何故かスキルの防御をすり抜け、大きな盾に当たってしまった。


『ガキッン』


「馬鹿な」そう言ったものも、直ぐに剣の衝撃が盾から体に伝わり、斬られたと思ったが痛みの走った所を見ても、傷一つ付いていない。

そう思った瞬間、体が宙に浮きそのまま数十メートル飛ばされてしまった。


クレハンはお驚きの表情を隠せなかった。

そして呆然としたまま、自分が剣圧によって飛ばされたのに理解出来るまで、暫く時間がかかった。


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