表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
238/1026

238 翔対小十郎3

「ご主人様~、大丈夫ですか」


「ダーリン、待ったぁ~」


「拙者も助太刀するでござるよ」


「私、神楽と茜も助太刀しますわ」


「皆、ありがとう。

他の隠密部隊は、どうしたの」


「皆、捕まえているでござるよ」


「それじゃ、後倒していないの僕だけ?」


「相手が強すぎるから、致し方ない。

助太刀するから一緒に倒すでござる」


「ムラサメさん、隠密部隊の隊長だけは僕にやらせてくれませんか」


「皆で倒した方が…、」


全てを言い切る前に、翔くんの熱い眼差しが見えた。

何かを訴えているように、目線を放さなかった。


「分かったでござるよ。

でも、危なくなったら手助けするでござるよ」


「ありがとう、ムラサメさん。

ここは僕の仕事だし、自分の実力を見ておきたいんだ。

だから、皆、手は出さないでくれ」


そう言うと僕は隠密部隊の隊長に向かって行った。

残った二人の隊長も、僕に向かって来ていた。

僕は一人を先に倒そうと考えていたが、どうするか。


そう思っていたら、隊長の一人が飛び上がり、上から攻撃を仕掛けてきた。

僕はすかさず『ウインドカッター』を三つ放つ。

飛び上がった隊長は、避ける事は出来ず剣で受け止めていたが、衝撃で来た方向へと飛ばされてしまった。


その間にもう一人の隊長をトンファで仕掛ける。

二つのトンファで僕は右、左と攻撃すると、隊長は剣で受け止め蹴りを仕掛けてくるが、僕はトンファで防ぐ。


もう一人がくる前に倒さないと、僕は速攻に仕掛けた。

左右に持ったトンファを回転させながら、隊長を攻撃していく。

回転することで、威力が増したトンファは、隊長の防いだ剣を吹き飛ばし、防御不能にしてから、手足を攻撃し動けなくし、そして追い討ちに岩石で固め自由を奪った。


最後の隊長がやって来た。

隊長は長い剣と短い剣を左右に握り締め構えていた。

僕は、躊躇ためらいもなく先ほどと同じように回転させながら、右、左と攻撃を仕掛けたが、今度は隊長の剣は飛ばされず、僕のトンファをしっかりと受け止めていた。


「やっぱり、貴方が本物ですね」


「今までの分身と一緒にしないことだ」


「分身なら同じ強さではないのですか」


「わざと弱くして、相手の力量を測っているのだ」


「そうなんですか、それで僕の力量は分かりましたか?」


「分身でもまだ余裕があるから、まだ全てを見せていないな」


「それは、貴方も同じでは」


「フフッ、それじゃ第二ラウンドいこうか」


隊長の先ほどまでの雰囲気と違い、何かとてつもない圧迫感を感じる。

これも戦闘経験の違いだろうか。

僕も本気を出さないと、一撃で殺られそうな勢いだったので、僕も戦闘モードに移行した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ