233 対小十郎2
小十郎は両手に持った小刀で、猛攻撃を仕掛けていた。
早く僕達を倒して、領主を守るためにセレナさん達を追いかけたいと焦っているのが感じとれるが、僕だってセレナさんを守る為、ここで隠密部隊部隊を引き留めないと…、だから小十郎さん、ここを通す訳にはいかないんだ。
どっちの思いが強いか勝負だ。
小十郎は不意に近き、攻撃をすると見せかけて僕の左側から背後に回ろうとしたが、僕は小刀を横一線に小十郎の進行方向側から切り裂く。
小十郎は紙一重で交わし、一歩後退りしたかと思ったら、それを反動に一気に右手に持つ小刀で突いてきた。
僕はそれを剣で受け流したが、さらに小十郎は左手に持つ小刀で上から振り下ろす形で攻撃してきた。
僕はギリギリの所で交わしたが、慌てて避けたので後ろに尻餅をつく形で倒れてしまった。
『ヤバい』
そう思った瞬間、小十郎が攻撃を仕掛けてくる。
体を右側にひねり交わす。
小十郎が攻撃した小刀が僕の頭の横の地面に突き刺さる。
更に反対側の小刀の攻撃がくる。
僕は回転しながら小十郎の攻撃を交わす。
一撃、二撃、三撃…、六撃目、小十郎の攻撃を交わした後、僕は小十郎の足目掛けて右足で足払いをしたが、小十郎は上に飛んで避けた。
その隙に、僕は蹴りの反動で立ち上がり、少し距離をとって小刀を構え直した。
「これは、甘く見ていたな。
ここまでやれるとは」
「僕も、隊長さんと何とかやれるとは思ってなかったです」
「嘘を言うな、まだお前は魔法を使っていないだろう」
「良く分かりましたね」
「俺だって、これから本気で行くぞ」
「それじゃ、僕も」
そう言った後、僕は小刀を収納しトンファを取り出した。
「お前、本気を出すと言わなかったか」
「これが僕の本気です」
「甘く見られたもんだ」
小十郎が何かを言っているように見えるが、あ、スキルを発動しようとしているのか。
小十郎が剣を構え、こちらに向かって来ている途中で、目の錯覚か、いや違う確実に二人に増えた。
更に二人が四人に、四人が八人まで増えた。
マップ画面も見ていたが、敵の数は八人になっていた。
どれも本物だということか。
なら、こちらも『ゴーレム』を発動。
地面から10体の岩で出来たゴーレム、高さは二メートルの人形、僕のレベルが上がりゴーレムも意識を持つようになった。
推定レベル160くらいの力はあるはずだ。
僕を入れて11人対小十郎8人の対決となった。
引っ掛かると思えないけど、『泥沼』を発動、皆、飛んで避けるが、逃げ場のない空中、そこへ『ウインドカッター』小十郎八人に八個のウインドカッターが飛んでいく。
体制を変えて避けるもの、剣で受け止めるもの、それぞれ対応するが完全には避けきれず半数の四人は、致命傷ではなかったが傷をつけることに成功した。
小十郎八人は、僕に向かってクナイを投げできたので『岩壁』を立ち上げ攻撃を交わした。
小十郎八人は、攻撃目標をゴーレムに変えたが、硬い岩で出来ている為、攻撃を跳ね返しゴーレムに傷をつける事は出来ずにいた。
ゴーレムも動きが遅い為、なかなか小十郎を捕らえきれずに、ゴーレムの攻撃は空を切っていた。
小十郎がゴーレムを攻撃している隙に一体ずつ片付けていこうと僕は考えていた。
まず一体、ゴーレムを攻撃した瞬間、僕は小十郎の後ろに素早く回り、トンファを回転させながら攻撃する。
すると動きが一瞬止まったので、動けないように頭だけ残して、後は岩で固めた。
残り七体、僕の攻撃に気づいた小十郎達は、狙いを僕に変え襲いかかって来ようとした時、狙ったかのようにゴーレム達は、小十郎達に向かって石礫を高速連射して飛ばす、小十郎達は攻撃がこないと思いゴーレムに背を向けていたのが、致命的となり背中にまともに石礫を受けていた。
石礫は打撃力と小十郎達に当たった石礫は体に吸い付くように固まっていく。
石礫が体のほとんどに付いて動けなくなった者、動けはするが石の重みでまともに動けなくなっている者、まともに動ける者は二人だけだった。
それでも石礫を幾らは受けているので、動きに支障が出ているはずだった。
あと二人、油断しないように倒さないと…。





